chain princess

□光明高校
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「普通に、暇だな」

俺、藤宮 蛍(ふじみやけい)はつぶやいてみた。

「何〜?蛍。1人言にしては大きいよ?声」

友人の玄沢 疾風(くろさわはやて)は

そう言いながら葡萄の飴を渡してきた。

こいつは極度の甘党なのだ。


「五月蠅いな。暇なものは暇なんだよ!ってか俺蜜柑の飴のが好きだし!」

「漫画でも読んでれば?蜜柑味は昨日食べちゃった(笑」

昼休み、この教室には俺と疾風しかいない。

購買や食堂でほとんどが食べるからだ。


シャラン、シャラン・・・

そんな音が廊下から聞こえてきた。

1部の残ってる生徒が、廊下でざわざわしている。
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