君の名前にアンダーライン
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「…」「あ、はい。わかりました」
昼休みに中在家先輩が私のクラスに来た。
委員会のプリントを副委員長に渡して欲しいとのことだった。副委員長とは不破先輩のことで、詳しく説明もせよ、だそうな。
中在家先輩が言ったことを一字一句もらさず私はメモした。
小平太先輩の面倒を見るので忙しい先輩とはそこで分かれた。
「美覇、あんたメモ出来たの?あれ」
「うん、もう馴れたからねー。何言っているのかなんてすぐわかるよ」
「はあ…図書委員恐るべし」
中1からやり続けている委員会で毎年中在家先輩も図書委員だったから、もうかれこれ4年は一緒なわけだ。
慣れない方がおかしい。
「私ちょっと不破先輩のところ行ってくるから先ご飯食べてて」
「はーい。気をつけてね」
「頑張りまーす」
私は今から戦場に行ってきます。
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