main・・・Smash Brothers

□壱戦目
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グースカー、グースカ!

グースカー、グースカ!




あはは、キノコスープはおいしいなぁ!



――――――…さん



あぁ、なんか緑の声が聞こえるけど気のせいかなぁ!



―――――――兄さん



あぁ、何か聞こえてきた…



「起きてよ兄さん!!」

グワァァン!



「ウギャアアア!」











…………あー、うるさかった。さて、整理しよう。

おれは誰だ?

おれはマリオ。そう、赤い帽子にオーバーオール、立派な口ひげの配管工だ。

あと、目の前に居るのは…………






マリオ「………何だ、ルイージか」

ルイージ「何だって何だよ兄さん!……いやそれよりも大変なことが!」

マリオ「あぁん?人の睡眠を邪魔することよりも大変なことなんかあんのかよ」

ルイージ「あるよ!」

マリオ「何だよボリュームでかいぞルイージ ………で、何かあったか?」

ルイージ「………ここ、どこ?」

マリオ「はぁ?そりゃおれたちの家に決まって……………」




ぐるっとその場を見渡すと色んな物が目につく。


まず、巨大な屋敷。

いや、屋敷というよりも城に見える。

屋敷の向こう側には森が広がっている。

更に反対側には平原が広がっており、平原の遠くに街が見える。が、それらは自分たちよりも高度が下で、自分たちから見下ろせるようになっていた。

要するに、自分たちと屋敷と森は山の上にあるのだ。

そしてそれらに共通するものがあった。





自分、マリオが全く見たことがない、ということだった。







マリオ「………」



マリオ「どこだここ!?」





ルイージ「うるさいよ兄さん」

マリオ「いや、逆に何お前落ち着いてんの!?」

ルイージ「兄さんが騒いでたからこっちは落ち着いてきたんだ」

マリオ「えー…」

ルイージ「………これからどうしよう」

マリオ「………そりゃ入るしかないだろ」


マリルイ「…」チラッ

屋敷「」ズーン



ルイージ「…あれに?」

マリオ「…あれに」

ルイージ「…兄さん先に入ってね」

マリオ「…しょうがねぇな ………ん?」





マリオは空に浮かぶ球体のような物を見つけた。

上下に揺れており、心なしかこちらに近づいてくるような気がする。






マリオ「…なんだあれ」

ルイージ「も、もしかしてテレサ!?」

マリオ「テレサなわけねーだろこんな真っ昼間に ……しかもあれピンク色だぞ」

マリオ「…こっちに来る 敵か!?」バッ







「………」スタッ



ピンク色の球体はマリオたちの前に降り立った。

球体にはつぶらな目が二つ、おとぼけたような口が一つ、更には球体からは手足が出ている。

所謂一等身だ。



「…」

マリオ「…」

ルイージ「…」ゴクッ





「………ぽよ?」

マリオ「…は?」

ルイージ「…え?」

「……ぽよ!」チャキ

マリオ「チャキ?」

ルイージ「け、剣だ!」

「ぽよー!」ブンブン

マリオ「のわぁぁぁっ!」

ルイージ「うわぁ!」ダッ




球体が剣を振り回すなか、交わすマリオ、逃げるルイージ。



マリオ「おれに任せんのかよルイージ!わわっ!」


ルイージ「が、頑張って兄さん!」





「ぽよ!ぽよ!」ヒュンヒュン

マリオ「ら、拉致があかねぇっ、こうなったら………このっ!」ブン



意を決してマリオがパンチを繰り出す。………が。

「ぽよっ」サッ



あっさり交わすピンクボール。



マリオ「よ、よけた?」





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