他校
□Memory
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「点数何点だった?」
遡ること2年生のとき、
席が近かったのもあり
高橋君とテストで勝負をした。
「英語は83!」
「うっそー!
私、84だ…。」
あと2点あれば
合計点数で勝てたのだが
惜しくも1点負けている。
「ん?いや、
2点上がるかも!」
「えー!
ここで抜かれたらしょげるゎー」
先生にルンルンで見せに行く私。
「残念!ここは1点問題ね!」
結局、1点しか上がらなかった。
「…どうだった?」
「んー…引き分けだね!」
お互いに勝つつもりでいたのに
引き分けだったのだ。
「合計点数が同点ってウケるね(笑)」
「確かに(笑)
滅多にないよね!」
何だかおかしかった。
同時に偶然でも、
高橋君をちょっぴり
意識してしまった瞬間でもあった。
「なに2人ラブラブしてんの☆?」
前の席の谷口が
茶々いれる。
恥ずかしかったけど
ちょっぴり嬉しかった。
本当に…
たかがこんなきっかけで、
次第に心惹かれていくなんて
思ってもみなかった。
「もう一本お願いします!」
練習中にバスケ部が走っていると
目で追ってしまったり、
『おめでとう!
てか、お大事に!』
練習中、
鼻にボールが当たり、
骨折してドン底のとき、
手術のため入院していて
迎えた誕生日。
ブログにコメントしてくれた。
修学旅行で、
お母さんへのお土産で
かなり悩んでたよね(笑)
結局、ハンドクリームだったかな?
どーでもいいことばかりだけど、
理由なんてワケわかんないし、
具体的には分からないけど…
いつの間にか…
好きになってたんだな。