他校

□ふわり-続-
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ソファーに寝そべって
ボーッと考える。


考えないようにって
思ってはいてもムリだ。


もやもやする。



初めての相手が
俺じゃないといけないとか
そういう訳ではない。




ただ…







「お先にー」



まりんの声で
現実に引き戻される。















だぼだぼのスエットなものの
体型が細めなのもあって
いい具合に着こなせている。











しかし、
足が露出されているため、やっぱり調子が狂う。















別にひどくではないが、
俺の理性もどこまで保てるか…

















「袖はまくるしかないけど
裾は丁度いいでしょ?」



「あ?あーうん…」





ダメだ。
俺、めちゃめちゃ変な返事した。








「…克己?」


「ん?どした?」



やっぱり、変に思うよな。















「いいや…何でもない!」



神妙か顔つきから
おどけてみせるまりん。





完全に気遣わせたな。








「じゃ、
俺もシャワー浴びてくるから…」






「う、うん。」
















やっぱり気を遣わせてる…

やべぇ、俺らしくねぇ。

















「まりん」


「ん?」


湿って下ろされた髪がつやめく。
そんな行動だけでも
熱くなってしまいそうな俺。






「あのさ、
あとで一緒にDVD見ようぜ。」



「あ、借りてきたやつ?」



「そうそう。
何か適当に選んでて」



「わかったー」












まぁこれで少しは落ち着くと
こっそり期待しつつ…





俺はバスルームに向かった。
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