悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
□8.そんな夜（お）伽話
1ﾍﾟｰｼﾞ/138ﾍﾟｰｼﾞ
目が覚めたら知らない所にいた。
日本昔話にでてきそうな木造の家屋。
その中に敷かれた布団の中で眠っていた
ようだ。
…ここ、どこ？
これもまだ夢？
『むかしむかしあるところに１人の青年が
いました』
え？えっ？！
そのナレーション、何！？
『青年の名前は適当に呼んでやって下さい』
「い、いやいや。
なんでそう適当なんだよっ」
思わず突っ込んでしまってからハッとす
る。
俺は今誰と話しているんだ…？
『細かいことを気にしちゃいけません。
細かいことを気にしたら負けです』
り、理不尽だ…。
なんだか質問する前から質問しちゃダメ
って言われたような気分になる…。