01/20の日記

18:54
あんけ1
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【黄笠*同窓会で再会した笠松に子供疑惑】

笠松が高校を卒業してから、部活の先輩と後輩という関係だけだった黄瀬と笠松は、ほとんど連絡を取り合っていなかった。
黄瀬は1年生の時に取れなかった優勝を笠松に届けるために、必死で練習をする。
しかし悲願の優勝は叶わず、黄瀬は高校を卒業すると同時に怪我を理由にバスケを止め、芸能界へと本格的に足を入れる。
一方笠松は大学を卒業後一般企業に就職をしていた。
そんな時、森山から一通のはがきがそれぞれに届く。
それは海常高校バスケ部OB会の開催のお知らせだった。
行くべきか行かないべきか散々悩んだ黄瀬は、仕事を理由に断ろうとする。
そんな黄瀬に森山は、笠松が会いたがっていると伝える。
事務所の都合で携帯を買い換えた際、笠松には番号を教えなかった。
優勝杯をあの人に渡せなかったその事が、どうしても連絡を取れなくしていたのだった。
今さらどの面下げて会いに行けばいいのかと食い下がる黄瀬に、森山はとにかく参加するよう告げた。
当日わざと少し遅れて会場に行くと、すでに懐かしい面子が揃っていた。
しかし肝心の笠松の姿はそこにはなかった。
幹事の森山は場を引っ張っていくのに忙しそうで、聞くに聞けない。
仕方なく貸し切りの居酒屋の隅に移動し、ちびちびと酒を煽る。
30分程過ぎた辺りだろうか、入り口がにわかに騒がしくなり黄瀬もそちらに目線をやる。
遅れてすまなかった、こいつを迎えに行ってたから。
そう言いながら笠松は自分の後ろを示す。
そこには笠松の陰に隠れるようにして、小さな少女が立っていた。





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