short.
□ねぇ。
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「嫌になって結局別れちゃった。」
土曜日の真夜中。AM3:00になるところ。
いきなり家にゆみが来た。
そんなに深い付き合いなわけでもなく、
たまに飯食いに行くような仲で。
だからまさか恋愛相談を受けるなんて思ってもいなかった。
『なんで付き合ったの?』
「しつこかったから。」
どうやら何度も告白をされ、それがあまりにもしつこいから同情して付き合ったらしい。
…馬鹿か、コイツは。
「好きじゃない人と付き合うなんて、間違ってた。」
『わかってんじゃんか。それがわかったなら、まぁいい経験になったんじゃない?』
「だからね、ちゃんと好きな人に想い伝えようと思って。
だからここに来たの。」
は??
今、コイツ何て言った??
「ねぇゆう、
好き。」
『俺もゆみが好き。』
考える暇もなく自分の口から出た言葉に自分で驚いた。
初めて会ったとき、俺はゆみに一目惚れをして。
だけどそのとき彼女には彼氏がいたから。
友達でいよう、そう思っていたんだ。
ずっと好きだった。
『付き合ってくれる?』
ゆみは大きく疼いて、
「なんか、どっちが告白したのかわからなくなっちゃったね(笑)」
と言いながら嬉しそうに笑った。
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