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□隣で
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ゆみと付き合ってから、三度目の冬を迎える。
付き合いたての頃と比べたら、初々しさもお互いに対する遠慮もなくなった。
些細なことでケンカもする。
別れそうになったことも何回かある。
だけど、
そんなことがある度に、
『俺はコイツじゃないとダメなんだ』って。
毎回そう思う。
なんでかな?
本当にそう思うんだ。
「ゆうー」
そんなことを考えていたら、ゆみが俺に寄りかかってきた。
『ん。』
抱きしめてやると、
子どものような笑顔で嬉しそうに笑う。
『…なんか幸せ。』
「急にどうしたの?笑」
『別にー』
ぼくのとなりで君が、笑う。
理由なんていらない。
ゆみの笑顔が見れるなら、それでいい。
-end.
お題提供 確かに恋だった