short.
□それだけでいい。
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『…寝よっか。』
「…うん。」
ゆうにはお見通しなんだろう。
私の気持ちも、どうして欲しいのかも。
こんなに面倒な女を扱えるのは、彼しかいない。
「ゆう?」
ベッドの中で優しく抱きしめてくれている彼の名を呼んだ。
『なに?』
「ありがとう。」
『ん。』
抱きしめる力を少し強めて、
『おやすみ、ゆみ。』
彼は私に囁いた。
切なくてどうしようもないときは、
隣でそっと支えてて??
それだけでいい。
それだけで、私は笑顔になれるから。
-end.