short.

□君のことなら、
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予想してたより仕事が早く終わった。
明日は休みだし、ゆみの家へ行こう。







『ゆみ…?』


合鍵を使って彼女の家へ入った。
いつもなら俺が急に来ると
「連絡してから来てよ。」とかなんとか言うはずなのに。
今日はやけに大人しい。


「ゆう??いつ来たの??」


そう言いながら振り返るゆみの目には涙が溜まっていた。


『今。暇だったからなんとなーく来てみたの。』


何事もない顔をして、ゆみの隣に座る。
そして、今にも泣き出しそうな彼女の髪をそっと撫でた。


きっと、何かあったのだろう。
上手く行かないことや、気に食わないことがあったに違いない。
だけど俺は、あえて何も聞かないんだ。
慰めの言葉より、ありきたりな言葉より、
今のゆみにはこうしてやることが一番いい。

きっと、誰かにそばにいて欲しい。
そう思っているはず。







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