short.
□君のことなら、
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しばらくしてから、
眠そうな顔で目をこすり始めた。
『…寝よっか。』
「…うん。」
ゆみのベッドに二人一緒に入る。
彼女を優しく抱きしめながら。
「ゆう?」
不意に彼女が名前を呼んだ。
『なに?』
「ありがとう。」
眠そうな声で、眠そうな顔でゆみが俺に囁いた。
『ん。』
ちょっと照れくさくなって、
彼女を抱きしめる力を少し強めた。
『おやすみ、ゆみ』
すっかり安心したのか、
彼女はもう夢の中。
君が甘え下手なのはよく知ってる。
本当は寂しがり屋だってことも。
君の扱いは、
俺に任せなさい。笑
-end.