マジすか学園3《最後のマジ》

□腐った正義
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センター「…ネズミ…これをどう見る?」





写真を片手にネズミに問いかけるセンター。




ネズミ「…不気味だな…。…何か深い意味がある気がする」




頭のいいネズミが珍しく悩んでいる…

その写真には…



真っ白い制服を着た男性が、墓路加須学園から出て来る写真…





センター「…煌羅さんと……"同じ高校の制服"…」




その男性の制服は、帝臨のものだった。



ネズミ「…煌羅さんには…」




センター「…あぁ。まだ言わないでおこう」






煌羅の行っていた帝臨高校の生徒が、帝臨の制服で墓路加須学園に出入りしている、煌羅のダチであった者が、マジ女への抗戦の手助けをしているかも知れない。
それを煌羅に確信無しに言えるハズも無い…






ネズミ「…そうだな。…私も少し、調べてみるよ」




ニッとセンターに微笑むネズミ。そのネズミにセンターは微笑み返し…




センター「…無理をするなよ?」





ネズミ「あぁ」




センターのお世話が嬉しかったのか、少しステップを踏みながらネズミはセンターのもとを離れていった。










一方…帝臨高校体育館…



「グハッ…。…お…お前ら…ナニモンなんだ!!」



体育館の床に倒れ込む数十人のボロ学生徒。



―ボゴッ…



「フガァッ!?…」



膝をつき、力無しに問いかけるボロ学のヤンキーを膝で突き飛ばす神也…



神也「…うっさいわ…ボケ…」


―ッ…さすがに結構、強かったな…




その場にバサッと倒れ込む神也…

仰向けに寝転びながら頭を上げると、逆さまにうつる煌羅の姿…




神也「…ちょっと、寝さしてもらいますわ…煌太浪のこと…頼みますね…」




疲れた神也はそう呟いてフッと眠りについた…。






その煌太浪は、タバコをふかし、相変わらず舞台の上で座り込んでいた。
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