大伴一志の章

□第13章
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キーンコーンカーンコーン...

遠くに、音が聞こえる。

うう〜〜
眠い......

??「......きろ〜。おーい、起きろ〜。」

誰...?

??「朋美〜、起きろ〜!」

耳元で名前を呼ばれて私はハッと目を覚ました。

ガンっ☆

「いったぁ〜」
??「痛ってぇ!!!」

目を覚まして頭を上げた瞬間、何かに後頭部を打つけて物凄く痛い。

??「お前なぁ、俺に何か恨みあんのか?」

そう言われて見上げると、端正な顔立ちの青い瞳の見知らぬ男子が目の前に居た。

見ると彼は顎を抑えて涙目になっている。

「す、すみません!本当に...。あの、私、何処か打つけました?」

??「打つけた!顎!っていうか、何で他人行儀なんだ?」

ふと気がつくと私は教室に居た。

「あ、あれ?学校...?」

??「何だ?寝ぼけてんのか?」

「......」

おかしいな...

私、学校に居たんだっけ?

??「ずっと学校に居ただろ?そんなに寝入ってたのか?」

「そう...だっけ?」

でも私、今まで何処に居たんだっけ...?

浩輔「お前たちまた夫婦喧嘩してんのか?」

そう言いながら浩輔がやって来た。

「浩輔...」

??「浩輔、朋美が変なんだ。」

浩輔「朋美が変なのはいつもだろ?夜刀。」

浩輔は目の前にいる夜刀と言う男子の肩に絡みながら言った。

「や、と...?」

あれ?何だっけ?

聞き覚えのある名前...。

夜刀「ほらな、変だろ?」

浩輔「朋美、寝ぼけ過ぎ。こいつは夜刀だろ?お前の幼馴染の。」

「幼馴染の夜刀...」

夜刀...そんな名前だったかな?

ペシっ!

すると夜刀が私のおでこを軽く叩いた。

「っ!」

夜刀「ほら、寝ぼけてないで行くぞ。」

行く?

私が惚けていると、夜刀が手招きをする。

夜刀「部活だ。」

「う、うん...」

何となく納得したようなしないような気持ちになって私は夜刀に続いた。









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