大伴一志の章

□章間〜雨の降る町〜
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♩♩♩♫♩🎶♬

ふと携帯の着信音が鳴る。

ディスプレイには宗史さんの名前が出ている。

「はい。」

宗史「朋美さん?浩輔も一緒ですか?」

「はい、一緒です。」

宗史「急いで東京に戻ってください。」

その声色から重大な事が起こったのだと分かる。

「何かあったんですか?」

宗史「すぐ用意してください。......いや、直ぐに出ますから。

宗史さんが後ろで慌ただしく何かを対応しているのが分かる。

宗史「すいません。とにかく直ぐに戻って。東京駅の八重洲南口に車を用意しておきますから。」

「はい、分かりました。」

私の返事を聞くと宗史さんは「気をつけて。」っと言って電話を切った。

浩輔「宗史、何だって?」

「急いで東京に戻る様にって。駅に車を用意くれるみたい。」

浩輔「それだけ?何があったとかは?」

私は浩輔の問いに首を振った。

「宗史さん、すごく慌ててた。私たちも戻ろう。」

浩輔「けど、いいのか?学校にも行ってみる予定だったけど。」

「うん、今はいいよ。きっと東京で何かあったんだと思うし。」

浩輔「そうだな。」

私たちは不安を抱えながら帰る事にした。








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