大伴一志の章

□第7章
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今日から二学期だ。

私は今日は1人で登校している。

今朝、久しぶりに一志からメールがあって“一緒に行けない”っと言われた。

どうしたのかな?

部活の朝練でもあるのかな?

ま、いいけど。

学校くらい私だって1人で行けるし。

私は駅から学校までの道を急ぐ。

今日子「ちょっと!朋美!!」

学校に着くと今日子が校門で待っていた。

「おはよう、今日子。今日からまた学校だね。」

今日子「何、のんびりしてるのよ!?あの噂は本当なの!?」

今日子、随分と焦ってるけど何かあったのかな?

「あの噂?」

私が聞き返すと今日子は興奮気味に言った。

今日子「美和と一志くんが付き合ってるって噂!!」

「…え?」

私は唐突な話に聞き返した。

今日子「だから、一志くんと美和が付き合ってるみたいなの!」

今日子はさっきよりはっきりと言った。

今日子「学校に来たら皆噂してて、クラスの子とか色んな人に聞かれたんだけど。私も焦ったよ、朋美どういう事なの?」

「一志と美和が?付き合ってる?何で…」

私は衝撃が大きすぎて、今日子が言った事が上手く理解出来ず聞き返した。

今日子「朋美、何も知らないの?」

「知らない。だって一志、連絡くれないし...」

そう言って私はハッと気づく。

もしかして連絡くれないのは美和と付き合い始めたから?

いつ?

いつから…?

そう考えてると、まだ暑いはずなのに私の手先が冷えてくる。

手先だけじゃない。

足も震えて…

今日子「朋美、大丈夫?顔色悪いよ。」

「だ、大丈夫…」

今日子「そんなはずないでしょ?こんなに青ざめて。保健室に行こう?」

「でも…」

今日子「先生には言っておくから。少し休んで。」

今日子を見れば心配そうに私を見ていた。

「...うん。」

私はその気持ちに甘える事にした。

今日子「…朋美、ごめんね。変な話をして。」

「ううん、今日子は悪くないよ。ただちょっとビックリして。」

今日子「うん。」

そう言って、今日子は私を保健室に連れて行ってくれた。











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