大伴一志の章

□章間〜二人の決意〜
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その晩−−−

私は1人でリビングに居る。

部屋に戻っても良かったんだけど、1人で部屋にいると不安に押し潰されそうだったからリビングに来たけど、誰も居なくて...

私はやっぱり1人が落ち着かなくて、リビングを出た。

すると、一志が玄関で電話をしていた。

一志「...あ、もしもし?母さん。」

あ、もしかして家にかけてるのかな?

そう思って私は玄関には行かず、手前にある、階段を登ぼろうとした。

一志「っえ?知らないって、俺だよ、一志...」

けど、一志は慌てた様子だ。

どうしたのかな?

私は心配になって階段下で立ち止まっていた。

一志「......すみません。間違え...まし、た。」

そう言って一志は電話を切った。

「???」

電話番号間違えたのかな?

不思議に思って一志を見れば青い顔をしている。

「一志...?どうしたの?」

一志はびくっと驚いて私を振り返る。

一志「ああ、いや。何でもない。」

一志は私から目を逸らす。

これは私に何か、隠してる。

「ねぇ、本当に何でもないの?だってさっき「間違えました」って電話を切ったよね?」

私が言うと更に青い顔をした。

一志「......」

一志は辛そうな顔をしてる。

話してほしい。

そんなに辛いなら、私にも話して?

そしたら、半分...いや、私がもてるだけその辛さを持ってあげたい。

あんまり、あてにならないかもしれないけど...

そう思いながら一志を見つめる。

宗史「あれ?お二人でどうしたんです?」

そこへお風呂から上がった宗史さんが現れた。

「宗史さん、一志が青い顔をしてて...」

宗史「おや、本当ですね?とりあえず、リビングに行きましょう。今、お茶でも淹れますから。」

私たちは宗史さんに促されるまま、リビングへと行った。








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