neta

□夏休みも楽じゃない
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今日のバツたま探しも終わり亜夢ちゃんとソラちゃんと歩いていた。

「ねぇ、もう少しで夏休みだよね。二人とももう予定決まってるの?」
「私は寝たり、ご飯食べたりする予定があるよー。」
「いや、それって予定って言わないでしょ。」
「撫子は?」
「私もあまり普段と変わないと思うわ。習い事があるくらいかしら。」
「ふーん。そっか。」
「亜夢ちゃんはなんか予定あるのー?」
「無いんだよね。今年はパパもママも忙しくてどこも行けないから。」
「じゃあ、ガーディアンのメンバーでどっか行ったら?海とか。」
 「それはいいわね。亜夢ちゃん、どうかしら?」
「いいんじゃない?別に予定無いし。」
「あむちゃんの意地っ張り!」
「いつものごとくだね。」
「意地っ張りですぅ〜。」
「うるさいよ、三人とも!」
「そうと決まれば。早速他の子達も誘ってみましょう。」

今年の夏休みは楽しみね。

♡♤♧♢♡♤♧♢♡♤♧♢♡♧♧♢♡♤♧♢

やってきました!夏休み!
皆や強制的に参加させたソラと一緒に計画した。
海の近くにあるっていうソラの家の別荘を借りて一泊二日のお泊まりで海に泳ぎに行ったり、空海の知り合いの海の家でお手伝いをする事になった。

「ここだよー。」
「いい感じじゃん。」
「可愛いお屋敷ね。」
「やや、こんなお家もいいかも〜!」
「お!いいじゃねぇか!」
「うん。いいところだね。」

木でできたお家はウッドデッキや小さなガーデンなんかもあってめちゃくちゃ可愛い。
ややじゃないけど、こんな家に住みたいかも。

「じゃあ、荷物置いたら水着に着替えてまたリビングに集合しましょう。」

男女別れて部屋に向かう。
部屋は二人で一つの大きさなので、女子の部屋はくじ引きで撫子とソラ、私とややになった。

私とややがリビングに行くと唯世くんと空海がもうすでにリビングにいた。
あとから、撫子とソラも来て、じゃ!みんなそろったところでしゅっぱ〜つ!というややのかけ声で皆で海に向かった。
浜までは目と鼻の先で、五分もしないうちに海岸に到着!

「よーし!泳ぐぜ!」
「ややは浮き輪ー!」
「撫子、ソラ。あたしたちも行こう!」
「私は日に焼けると困るからここで見てるわ。」
「んー。暑くて死にそうだから日陰で休んでるよ。」
「えー!二人とも海に来た意味は!?」

結局、二人ともてこでも動きそうにないのでやや達がやっているビーチバレーに、混ざりにいった。
途中、柄の悪そうな二人組がいて問題を起こさないといいな、なんて思いながら。


「やっといったねぇ。なかなかあむちゃんは諦めが悪いなぁー。」
「ふふ。きっと私達と遊ぶのを楽しみにしててくれたのね。」

あんなに張り切って計画を練っていたもの。

「それにしてもソラちゃんは行かなくていいの?」
「んー。行きたくなったら行くからいいよ。」

相変わらず、ソラちゃんは面倒くさがり屋さんみたいね。

ふと、後ろの方から男性の声が聞こえてきた。
「いいじゃねぇか!ちょっと俺らに付き合ってよ。」
「そうそう。俺らと四人で遊ぼうぜ。絶対満足させてあげるよ。」

最低ね、嫌がっているのに。
私が行って絞めてこようかしら。

「ねぇ、お兄さん。お姉さん達嫌がってるよ。」

ソラちゃん、あなたいつの間にそんなところに。
でも、ソラちゃんが行ったのなら平気ね。

キキョウ。
「かしこまりました。」

キャラチェンしたみたい。
トライホースの髪飾りが見える。

「餓鬼は、パパとママのところに戻りな。」
「そうそう、お兄さんたち忙しいんだよね。」
「ふーん。お姉さん達行こ?」
「え、ええ。でも…。」
「餓鬼が邪魔すんじゃねぇよ!」
「わっ!」

最低!小学生に手を出すだなんて!
もう黙ってられない!

「手鞠!キャラチェ「うん。正当防衛だよね。」」
「うがっ!」
「なにしやがる!」
「お兄さん達が幼気な小学生に手を出すから悪いんだよ。」
「ちっ!次行こうぜ。」
「そうするか、餓鬼のせいで萎えた。」

そう言うと三下さん達は離れてった。

「ありがとね。お姉さん達助かったわ。」
「本当にありがと。これ、良かったら貰って?」
「わーい!お姉さん達ありがとう!」

お姉さん達からお礼を貰って嬉しそうな顔でソラちゃんが戻ってきた。

「ソラちゃん、怪我は無い?」
「ないよー。それより、ジュース貰っちゃったぁ。」

にこにこ笑うソラちゃんに釣られて私も笑っているとややちゃんが走ってきた。

「撫子!ソラちん!バツキャラが!亜夢ちん達が今戦ってる!」
「急いでつかまえなくちゃ!遊びに来ている人たちが危険だわ!」
「そうだねぇ。急いだ方が良いみたい。」

亜夢ちゃん達がバレーボールをやっていた方を見ると多くの人達が倒れている。
私とソラちゃんは急いで駆けていった。

「撫子!ソラ!何体もバツキャラがいて連続で攻撃してくるよ!」
「わかったわ!」
「んー。」

皆で攻撃するけど周りの人達を守りながらだとなかなか思い通りにいかない。

「はぁ。サクラ。」
「はい。」
「私のこころ、アンロック。キャラなり、リーフェージヴィーナス。」

「キャラなり?」

ソラちゃんのキャラなりはクリーム色の布を巻き、頭に草冠を乗せた姿だった。

「シャイニーカーディール。」

眩い光のオブラートでバツキャラとバツたまを包み込むと包み込まれたそれらはバツが取れて持ち主の元に帰っていった。

「キレー。」

ややちゃんが呟いたのか声に、ええ、と思わず呟いた。

「ありがとね。サクラ。」

私達が唖然としているうちにソラちゃんはキャラなりをといていた。

「んー。みんなお疲れー。」
「お、おう、お疲れ。」
「「「「「……キャラなりー!」」」」」
「何かデジャヴだねー。」

(ソラどういうこと!キャラなり出来たの!)
(うん、出来たよー。)
(((((何で言わない(んだ/の)!)))))

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