11/13の日記
22：57
【メビウス】シリーズ・進撃・エレン
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題の“メビウス”は作品でもなんでもなく、“メビウスの輪（もしくは帯）”のメビウス。
過去と未来と現在が入り混じったお話シリーズ。
脱色の織姫成り代わりで、原作後設定。
夢主は原作を知っており、境遇の似ている織姫に既視感及び親近感を抱いていた。
成り代わってしまい、織姫を消してしまったことに罪悪感は抱くが、原作より酷い目に遭うこととなったのでチャラだと今は割り切っている。
原作が終わり、のんびり過ごしているとエレンが突然逆トリップしてくる。
現代人で流行りの漫画はそれなりに読んでいた夢主、エレンも“作品の登場人物”ということに気付く。
結論、「帰れるまでここにいるといい。」この世界に生まれてから数年間で、“知り合い”のいない心細さは知っている。
何故かとてつもなく懐かれ、一緒に過ごしているうちに絆されていく。
エレンの猛アタックにより想いが通じ合った途端、エレンに帰る兆候が見られた。
「ずっと、ずっと待ってます！ 俺を、諦めないで!!」
なんのことだと消えたエレンを見つめ、（好きだと告げなければここに居てくれたのか？）（お前のいない世界で、俺はまた一人になるのか？）絶望と困惑の数秒間、今度は夢主の世界が回る。
そんな感じで進撃世界にトリップ。
場所は地下街で、能力の“盾舜六花《しゅんしゅんりっか》”により天使様とか呼ばれるようになる。
で、勧誘に来たエルヴィンやらリヴァイやらに、（ああそういえば、エレンは兵団に入るんだったか。）と入団決意。
「探し人がいる。もし見つかったら、彼の傍に居ることを許可しろ。」そんな感じで原作へ。
けれど、見つけた彼は何処となく幼くなっていて、しかも自分のことなんて覚えていなかった。
（“諦めるな”とは、こういうことか？
お前は、この未来がわかっていたとでも??
─上等だ、いいだろう。
俺にはもう、失うものなんてないのだから。）
記憶を失っているのか、そもそも、このエレンが愛したエレンなのかもわからない。
けれど、エレンは諦めるなと言ったのだから、愛した人がそう言うのだから。
逆にエレンにアタックする夢主と、なんなんだこの人、でも拒絶しきれないのはなんで？なエレンの話。
メモ
二度目の生を受けてしまった時の衝撃を、今でも忘れられない。
何故、この魂は、記憶をうまく消去出来なかったのだろうか。
断片的、なんて甘いものじゃなく、まんま、俺そのものの意識を継いで、俺はこの世界に生まれた。
─また、あの人生を、繰り返すのだろうか。
“井上 織姫”は、一度目の生で、とても思い入れのあるキャラだった。
だから、数年と経たず、己がその場所を盗ったことに気付いてしまって。
俺とよく似た人生を送る織姫に、感情移入しすぎてしまって、だから、俺は、この場所にいるのだろうか。
俺は天然じゃないけれど、境遇が、とても、とても似ていて。
“俺”によく似た“井上 織姫”の人生を過ごすことは、細部は違っても、“繰り返す”と言って遜色無くて。
どうしたら、いいのかと。
考えるうちに、あっという間に原作は終わってしまった。
─俺が、成り代わった弊害を道連れにして。
（エレン、）
一人は慣れている。
独りも、慣れている。
それを壊したのは、お前だぞ、エレン。
なあ。
…責任、とってくれよ。
（エレン…。）
一人は、寂しいぞ。
二人の心地よさを教えたのは、お前だ。
独りは、悲しいぞ。
繋がる嬉しさを教えたのも、お前だ。
─傍に居てくれるんじゃ、なかったのか。
（なのに、お前は、俺を知らないと、そう言うんだな。）
罰だと思っていた。
二次元とはいえ、それは俺の、一度目の生の時にだからこそ言えることで。
己がその世界に飛び込んだことで、そんな、たかが漢数字の違いなんて、なんの意味もないことを知った。
─俺の罪に対する、罰だと思っていたんだ。
とある、二次元と呼ばれる三次元において、一人の人生を奪ったことへの。
だから、痛みも、異常も、何もかもを受け入れたのに。
お前は、それを取り上げて、愛なんて生温いものを押し付けてきた挙句に、そう、言い放つのだな。
（…悪いが、俺はお前を“諦めない”ぞ。）
たとえ、お前じゃないお前に言われた言葉だとしても。
お前が“エレン”だということは、揺るぎ無い事実なのだから。
─俺が、“井上 織姫”をやりきったみたいに、お前の位置は、“エレン”に違いないのだから。
だから、どうか。
違うというのなら。
おれをころして、こんどこそ、ひとりにしてくれないか。
そうしたら、おれは。
ぜんぶをまっしろに、わすれてみせるから。
きぼうをまつのは、とても、とても、つかれるんだ。
心の弱い夢主になってしまった。
ところで、メビウスの帯（メビウスの輪）って知ってます？よね??
セロハンや紙テープを一度だけ捻って引っ付けると出来ます。
表が裏に、裏が表に。
構成だけが頭にあって、どの作品で書こうかずっと迷ってました。
↓ネタバレ注意
①脱色世界にて未来エレンと現在夢主→②進撃世界にて現在夢主と過去エレン→③脱色世界にて現在エレンと過去夢主→④進撃世界にて現在エレンと現在夢主、みたいな。
①と②は夢主視点、③は①のエレン視点、④はどっちも入れたい。
もちろん長編。
メビウスシリーズはこんな感じでトリップが交差する感じにしたい。
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