12/08の日記

23:11
【メビウス】シリーズ・進撃・リヴァイ
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題の“メビウス”は作品でもなんでもなく、“メビウスの輪(もしくは帯)”のメビウス。

過去と未来と現在が入り混じったお話シリーズ。



火傷の表現があります。

内容的に好きじゃない人もいると思います。

見てからの苦情は受け付けません。

おkな人はスクロールプリーズ。
































































復活ザンザスの息子主。

原作は知らない、普通に復活世界に生まれた存在。

ザンザスに瓜二つだけど、敬語がスタンダード。

憤怒の炎を受け継いでいて、暗殺集団の現ボスの息子として英才教育を受け、戦闘能力は群を抜いている。



二十歳となり、ヴァリアーに入隊するため、父親が張り切って選別した“舞台”で行方不明になり、進撃世界にトリップ。

理由はあれです、違法な手段で研究されてた十年バズーカならぬ異世界バズーカみたいなもので。(雑

そんな感じで原作ちょい前の地下街へ。



ひとまず違法なバズーカで飛ばされたことは把握した夢主、地理を覚えるためうろつく。

と、そこで、地下街では有名な自警団があるという噂を聞き、しかも名称は“ヴァリアー”。

同じ名前なだけだろうとは思いつつも、アジトに赴いてみれば「ああああボスー!」「はぁ?」みたいな。

話を聞けば、二十年ほど前に出来た組織で、創立者が夢主に瓜二つで、しかも炎を灯せたのだという。

(…父さんも、飛ばされたことがあるのか…?)真偽はわからないが、この世界に死ぬ気の炎は存在しないとのこと。

話は聞いたことないけどやっぱそうかな、まあどうでもいいか、と団員の強い希望により四代目くらいのボス就任。



自警団ヴァリアーは、要人の護衛や自給自足による生活を送っていた。

そのノウハウはまさに己が受けてきた英才教育そのもので、やっぱ父さんが飛ばされた時に作ったのかなーと思いつつボス生活。

初代と同じく、炎を灯す自警団ボスの存在は、地上にもだんだん伝わっていく。

“黒炎の悪魔”だとか大層な名前で、「うわぁ痛い!」とは思いつつもどうしようもないので放置。

そんな折り、地上でパーティーが行われることになり、自警団に警護の依頼が来る。

報酬は奮発されるとのことで、夢主自ら指揮を執ることにして、会場へと。

そこで、招待されていた調査兵団の中にリヴァイ。

実はリヴァイもヴァリアーに所属し、しかも二代目のボスをしていたという。

「初代ってどんな人でした?」「…すげぇ人、だったな。」遠い目をするリヴァイに、まあ父さんだしそりゃ遠い目もするか、と思いつつ初対面終了。



無事に護衛は終えるも、今度はお上から書面にて。

「ボス、これ以上勢力が増すようならテロリストとして処分するってあるんスけど。」「かっ消せ。」「無理っス。」

どうやら夢主たちが反抗してくるのではないかと危惧しているらしく、このままではヴァリアーすら解体の危機。

ヴァリアーに属することで、弱い女子供や、真っ当な男たちが、それとなく平和に暮らしているのは事実。

潰すわけにはいかないよなぁ、と夢主は兵団に行くことを決意。

そんな感じで兵団に行くも、やはり“悪魔”の夢主には死んでほしいのか、即座に調査兵団への入隊が決定。

「世知辛いですねぇ。」「…………。」ヴァリアーのボスをしていたということで、一方的にリヴァイに懐く。



壁外には赴くも、持ち前の炎で敵なし、とろくて飛び道具もない巨体に恐怖なんて微塵もない。

これなら父さんに師事していた時の方が命の危機だったなと思いつつ、なんなく生存していく。

そうして過ごすうち、とある集団訓練の後、水浴びをしていたリヴァイに遭遇。

「…リヴァイさん、その背中の、跡、は…?」小さな背中には、見覚えのある“火”をモチーフにした焼け跡。

夢主には、お気に入りのものに、憤怒の炎で描く“火”を焼きいれる癖があった。

しばらく無言だったリヴァイ「どれくらい我慢したらいいんだ?」「え、」その途端、夢主の足元から見覚えのある煙が立ち上る。



(異世界バズーカの煙…!)焦る夢主だったが、リヴァイはそれを見て嬉しそうに笑う。

「今だったのか。…愛してるぞ、」唇が己の名を呟くのを最後、また、地下街に飛ばされた夢主。

(ああまたか、というかリヴァイさん何を言っているんだしかも何あの焼け跡…かなり前のものっぽかったけど、)大混乱夢主。

とりあえずアジト行くか、と思ったのも束の間、自警団ヴァリアーは存在せず、ゴロツキの溜まり場と化していた。

しかも、年若い自警団のメンバーの顔もちらほら見える。

「…はぁ?」夢主が飛ばされたのは、自警団が出来る前の、二十年前の進撃世界だった。










メモ



大切なものには、印をつけないと。

この世界では、奪われてしまうのが常だから。

奪っていく父や、先輩たちの姿を見て、幼心にそう思っていた。



父譲りの、憤怒の炎。

世界の理から外れたそれは、表面だけでなく、物体の内側にまで浸透する。

─初めて焼き入れたのは、先輩剣士に貰った、小さなナイフの刀身。

組織は壊れることなく、しかも、左から焼いたはずのそれは、右側にまで綺麗に焼け焦げて。



自分のもの。

名前を入れるように、己そのものといってもいい炎を入れる。

綺麗な模様を描けるようになるまで、何度も何度も練習した。

─自分だけのもの。

片側から焼いて、もう片側にまではいかないように、その中心で焼くのを止めるまで出来るようになった。

─奪われても、わかるように。



「あぁ、ヴ…っ!」



生き物に手を出したのは、昔のこと。

周囲には、鳥や、犬や、カメレオンなんてものを飼っている人がいたから。

欲しくなって、父に強請ったことがある。

綺麗に焼くことが出来たけど、その子は俺に怯えまくって、だから仕方なく手放した。

それ以来、生き物には描くことはしなかった。

…自分のものにしたいほど、欲しい生き物がなかったって、言ってもいい。



「い、…っいだ、ぅあっ、」

「…止めましょうか、リヴァイ。」



小さな、小さな背中。

子供の滑らかなそこに、それを焼き入れる。

描かれる火は、三分の一にも満たなくて、けれど、悲鳴を上げる姿に、やはり止めた方が良かったかと後悔する。



「ヤだ、嫌…ッやめんな!」



首だけ振り返り、涙目で俺を見る。



「リヴァイ、」

「な、んでもくれるっつった!

おれへの、プレゼントに、なんでもって…!!」

「…ああ、言いました、ね。」



馬鹿な子、だ。

俗に言われる、所有印…鬱血痕なんて比にならない、生涯消えないそれを欲しがるなんて。

馬鹿な子。

─それに応えてしまった俺は、大馬鹿者か。

痛みに喘ぎながら、それでも、健気に耐える姿に柄にもなく煽られる。

慰めるように首筋に口づければ、身体を動かさないように、頭だけがすり寄ってくる。










描き終わったそれを、早々に鏡に映し、嬉しそうに泣き笑う子供に、数十年後の姿が重なった。










リヴァイ愛してるよー…。

メビウスシリーズ、リヴァイ編でした。

他にも色々考えていきたいですね!



↓ネタバレ注意


















































@進撃世界(現)にて現在夢主と未来リヴァイ→A進撃世界(昔)にて現在夢主と過去リヴァイ→B進撃世界(昔)にて過去リヴァイと現在夢主(リヴァイ視点)→C進撃世界(現)にて現在夢主と現在リヴァイの四部作。

長編でいく。



☆コメント☆
[みほ] 12-16 00:45 削除
とてもこの話気になります!
ゴロツキリヴァイとか何それめっちゃおいしい(^q^)

[華雪] 12-24 23:56 削除
コメントありがとうございます、気に入って頂けてうれしいです…!

ごろつきちびリヴァイは、育つと共に押せ押せな夢主大好きっ子になってくれると期待しています。

【拍手】でも希望の多いメモなので、次に手を出すとすれば【メビウス】リヴァイ編になると思います。

しばしお待ちいただければ、書き出す日もそう遠くないかと思います。

コメントありがとうございました!

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