12/14の日記

22:12
進撃・リヴァイ・二次元主
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乙女リヴァイと、とある作品の登場人物主。

もともと粗野で乱暴なリヴァイ、幹部として起用するためになんとか最低限は矯正せねばとエルヴィンが本を大量に贈る。

子供用のものから哲学的なものまで、要は子供に絵本を読ませるように、本から知識を得てもらおうという魂胆。

が、変な方向に目覚めてしまい、シンデレラや白雪姫的なものが好きになってしまうリヴァイ。

幹部たちだけ知っていて、機会ごとにそういった本を贈るのが習慣になりつつある。

壁内において、外に興味を持たせないように、本はむしろ推奨されていて、新作には事欠かない。



そんな折、壁内でとある本が大流行する。

もちろんありがちな話だが、要は乙女ゲー的な、共通の一冊から、○○編の一冊は王子、△△編の一冊は幼馴染へと、各人物との恋に分岐する本だった。

リヴァイが気に入ったのは、王子の侍従であり、騎士である夢主。

他の人物より人気はなかったが、王子が求婚する様を見て、身を引こうとする健気さが好きになる。

こういったのが近くにいればすぐ夢中になりそうだとか、よく妄想してる。



で、ハンジ登場。

あまりにも気に入り過ぎて、常日頃から夢主編の本を持ち歩いているリヴァイ。

検査だかなんだかでハンジの部屋を訪れ、机の上に置いていれば、何かの薬品がそれにかかる。

「てめぇ死にたいらしいな!」「うわああごめんよ!!」とかやりとりしていると、本からとんでもない量の煙が立ち上り、爆発した。



こんな感じで、呼ばれてしまった騎士系夢主と、乙女思考全開のリヴァイとの切な甘い話とか。










メモ



可愛らしい人だな、と。

思うがままに行動すれば、簡単に頬が染まって。

やはり、可愛いなと思って、その繰り返し。



「愛しています、リヴァイ殿。」

「…お、れも。」



ぎゅう、と抱きしめて、たまらなくなって囁けば、遠慮がちに手が回ってくる。

─可愛らしい人だ。

すっぽりと収まってしまう体は小さくて、当然ながら細くて。

この体から、どうしてあんな斬撃が出せるのか、不思議に思う。



手のひらを掬い上げれば、俺が贈った指輪が光っていて。



「─夢のようです。

貴方が、この腕の中にいるだなんて。」

「…大げさだな。」

「いいえ、当然のことです。

だって、貴方は─…、」



…………?

貴方、は??

ツキリと頭が痛んで、俺は口を閉じる。



何を、言おうとしたのだろう。

ぼんやりとした俺を、リヴァイ殿が見上げているのがわかった。



「…“主に、求愛されていたのだから”?」

「、…?

何か、おっしゃいましたか??」



ぼそ、と呟かれた言葉は、近くに居ても聞き取れず。

聞き返せば、けれど、悲しそうに笑みを浮かべられ、それ以上聞けなくなって。

─何をしているのだ、俺は。

この愛しい人に、そんな表情をさせるなど。

俺のことなど、二の次でいいではないか。



頬に手を滑らせ、懇願するように、反対の頬へと唇を落とす。



「ああ、そのような顔をしないで。

どうか、いつもの貴方でいてください…。」



なんでもいたしますから、と。

そう言って、ようやく、彼は野花のような、小さな笑みを浮かべてくれた。



愛しい人。

可愛らしい人。



─愛しています。

誰より、何よりも。










段々、酷くなる頭痛の奥で。

彼にはとても似つかない、大輪の花のような笑顔が、花びらを散らしていくように思った。










“お姫様”のことを忘れている夢主と、二次元の人物とわかっていながら夢中になってしまって“夢物語”に浸っていたいリヴァイとか。

最後は甘くハッピーエンドでいくよ!

たぶん中編。

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