キセキの少女

□第07Q-拒絶と迷い-
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「愛歌さん」

「あぁ、テツヤか。どうしたの?」

「いえ、それより今日の7時からって空いてますか?」

「7時?空いているといえば空いてるかな‥」

「ひさしぶりにマジバにでも行きませんか?愛歌さんとお話ししたいなと思いまして」

「‥‥そう、だね。行こうか。あたしも久しぶりに話したいと思ってたし」

「よかったです。断られたらどうしようかと思いました」

「せっかくのテツヤからのお誘いだ。断るなんて、そんなもったいないことできないよ」

「では、また7時にマジバで」

******


約束をしたはいいが、何で急に…。テツヤは何を考えているのだろうか。

「すみません、遅れてしまって」

「いいよ、というかまだ7時前じゃないか」

「よかったです。ちゃんと来ていただいて……それ」

「ん?あぁ、昔とった写真だよ。向こうに行く前に、ね」

「覚えてますよ。黄瀬くんが凄い駄々捏ねまくってましたから」

「他の皆はよくわからないけど、涼太は上手くやってるみたいだね。こないだの練習試合をみて思ったよ」

「っ!来てたんですか」

「すぐに帰ったけどね」

「先輩はバスケが嫌いなんです
か」

「っ!!……唐突だなぁ…いきなり」

「火神君がいってたんです。1on1してるとき、つまらなさそうだったと」

「テツヤからもそう見えた?」

「僕は正直なにも伝わってきませんでした。楽しいとも辛いとも。少なくとも僕の知ってる愛歌さんはあんなバスケをしなかったはずです」

「バスケ……嫌いなわけがないだろう?」

「じゃあ、どうしてバスケのないここに来たんですか?」

「関わりたくないからだよ、バスケに」

「え?」
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