キセキの少女
□第06Q-実力と思い出-
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火「来いよ、全部止めてやる。」
「‥‥‥」
ダンッダンッダンッ パシッ
黒子がパスしたボールを目線を火神に向けたまま受け取り、2,3回ドリブルをしたと思ったら手に持った。
と、同時に目付きが変わった。
日「いいのか、監督。」
リ「いーんじゃない?面白そうだし。」
監督はそう言うと思ったよ。でもな、
伊「でも、相手はあの火神だぞ。」
そうなんだよな、ぶっちゃけこのバスケ部で1番強い。
黒「キャプテンも皆さんも、心配する相手が違うと思いますよ」
リ「え?黒子君それ‥どーいう意味かしら」
黒「そのまんまの意味です。もしかしたら黄瀬君のときのようになるかもしれません」
黄瀬、この前やった練習試合で対戦した海常高校のエースであり、キセキの世代の1人だ。黄瀬君のときとは黒子に会いに来たときにやった1on1の事を言うのだろう。でも、あれは
日「キセキの世代が相手だったからじゃないのかよ」
黒「それはあると思います」
日「じゃあ、やっぱり心配すんのは彼女だろ。アイツは加減とかあんましらねーぞ?」
黒「見ていればわかります。彼女の実力は」
そう言った黒子はいつになく真剣だった。
リ「じゃあ、なおさら二人の勝負を見なきゃね!!というわけで」
日「というわけで?」
リ「勝負開始っ!!」
ピーーーーッ!!
リコの笛が響いた。