08/16の日記

05:08
トラウマ【ネタバレ】
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「風が吹くとき」



【内容・要約】



田舎に暮らす老夫婦の国で戦争が起き、核ミサイルが撃ち込まれ…生き残るが成す術もなく放射能障害に苦しみ死んでいく…というあられもない話。

ストーリーだけ聞くと絶望的なんだが…


はっきり油断してました。

チャンネル内でのコマーシャルで核シェルターを作る二人はどうなるのか?とか、その核シェルターと呼ばれるモノが室内の一角に斜めに立て掛けられた板との隙間…とか、妙に好意的に(ギャグ的に)作られてたのと、ストーリーが始まってからのあまりに愚かな老夫婦の会話のほのぼのさが終幕へ向かうギャップの激しさをショックとトラウマに変えます。



戦争や政治よりも日々の、そして明日の暮らしが大事なおばさん。
政府の言う事さえしたがっていれば自分の身の保障は疑わないおじさん。

そして二人はあまりに世間知らずだった…

そんな二人の世界に戦争が起き、近々爆弾が落ちるかも知れない…

そんな時二人はどうするのか?

そんな流れで進行するのですが、先程も書いた通り核シェルターが室内の一角の秘密基地的に作れちゃう二人(世界)だから…

途中そんな二人に失笑と憤りを感じながら見ていましたよ……で、ふっと浮かんだのがどんな結末に転ぶのだろうか?と言う疑問でした。

この流れはまさかのバッドエンドかな!?

とか一緒に見ていた嫁と笑いながら見ていた結果が…


バッドエンド


ラスト30分はバッドエンドの描写を必要以上に細かく描写しただけなので、はっきりと気持ち悪いです。

見終わって嫁と顔見合わせて…絶句でした。

しばらく落ち込みました。

途中、勝手に結末を越え作者のメッセージを考え、これは戦争を知らない世代への皮肉交じりのアンチテーゼかなとか考えてましたが…


だがそうであってそうじゃありませんでした。


これは…邦画で言うトコのはだしのゲン、蛍の墓にあたる作品です。


正直二度と見たくありません。

見る意味はあります、なので怖いモノ見たさの方や世間知らずの方にはどうぞ…と。



別方向な話だがアニメーションてこういう意図や使い道があるんだよね、て再認識もさせられました。

直接的な暴力のメタファーを描けるのもアニメならではの強みと思いますし、普通に理解して見れます。

だけどこういう心理的グロは…個人的には嫌だなって。

再認識させられました。

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