HTF小説

□デートなう。殺し合いうぃる。
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本編のアニメのモールさんが間違えてランピーをデートに誘う話に繋がっています。知っていた方が分りやすいかと思います




隣りで赤くなってる可愛い人の手を取ると、彼は身体を大袈裟に跳ねさせた。
「あ……」
普段ほとんど喋らない彼が、小さく声を漏らす。俺はバレないようにそーっと顔を近付け、彼の唇にキスをした。
「!!///」
ぼわっ、と音が立ちそうなくらい途端に真っ赤になるモール…可愛い。
舌を入れたら流石に気付くかな、でも入れたい、どんな反応するか、見てみたい。好奇心に駆られて、少しだけ舌先でつついてみると、意外にも彼がリードを取った。

(勉強したのかな?たどたどしいけど…)
懸命に舌を絡ませ、ぴくっと瞼を震わせるその姿はとっても可愛い。女の子顔負けなくらい。
あまりに可愛いから俺はもう我慢出来ない、まあバレてもいいさ。
「っ…?!ん、ん」
まさか女の子から積極的にされるとは思って無かったのだろう。びっくりしているモールをよそに俺は口内を好きな様に動いてみる。歯列をなぞって、上顎を舐め上げて…ついでに握ってた手の指を絡めたら、モールはようやく異変に気付いたらしい。
「はっ…ギグ、ルスさん…?」
指の太さや長さで女の子ではないと気付いたか、やっぱり全盲なだけあって感覚が鋭い。
でも、俺もここで種明しするのは面白くないし。

「!誰、ですか、っ」
前のチャックを開け始めたところで、モールはようやく抵抗をしだした。こんなに遅いんじゃ簡単に襲われちゃうぞ、俺みたいな輩に。
俺は尚も声を発さずに、モールの素肌に手を滑らせてみた。
「っっ!……や」
途端に身体を強張らせるモール。見えない分、余計に感じてしまうのかもしれない。
それならこういうのはどうだろう。さっきから顔を赤くしていたせいか少し汗ばんだ首筋を、耳にかけて舐め上げてみた。

「ひぁああっ!」
男として情けない…けれど俺としては最高に可愛い声を出して、モールは脱力してしまった。可愛すぎる、俺の息子がちょっと大変。
「ひっひゃめて、くださっ…や…!」
耳は特に感じるのか、それとも舐め回す音に感じてるのかもしれないけど、モールは必死に首を振って逃れようとする。まあそう簡単には逃がしてあげないけどね。

「や、です…嫌です…っ…!お願い、やめて下さいっ…」
モールの可愛さに夢中になって、ふと気付くと、モールはカタカタ震えて涙を零していた。考えて見れば、彼にとっては見知らぬ者なんだ、俺。さすがに可哀相だったかな。

「んー…そんなにやだ?」
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