HTF小説

□盲目に見えるもの
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「くそ……あの馬鹿ヘラ鹿め」
俺様でもなかなか近付けないモールに気安く寄るな!汚い手で触るな!

……押し倒すなぁあああ!!!


ザ・ラットは悔しさに歯ぎしりをした。大怪我から復帰し、モールを追いかけてこの村へ来たはいいが全く話し掛ける事が出来ていないのだ。近くへ寄れば車が暴走、周辺にいたヘラ鹿も暴走、モールはモールでやっぱり無自覚暴走。死亡フラグの四天王に無闇に近付いてはいけない。
しかしラットの執念深さは未だモールをしつこく追っている。昔は恋仲だった(とラットは思い込んでいる)のに、何故今はこんなに遠いのか。

「モールは純粋だから、あの糞ヘラ鹿に騙されているんだ。許せん…すぐに目を醒まさせなければ!」
今日も今日とてラットはストーキング。そんなある日に。





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