腐った駄文達


□狸寝入り
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「ゔぉぉぉいボス!!報告書持ってきたぞぉ!!」
いつも通りドアを蹴破り、いつも通りザンザスの攻撃を予想して目をつぶるスクアーロ。今回は酒瓶か、分厚い本か…。
「…?ボス?」
しばらくして何もとんでこない事に違和感を覚え、スクアーロは目をあけた。
「おーいボス…いねぇのかぁ?」
スクアーロが辺りを見回すと、ソファに人影が…。
「なんだいるじゃねぇ…」
と言いかけて、スクアーロは言葉を詰めた。

あのザンザスが、ソファで横になって寝ている。
「ボッ、ボス?!」
スクアーロが叫ぶ(?)と、ザンザスは少し動いた。
「(……これはあれか?気持ちよく起こさねぇと攻撃が待ってるってか?………)」
スクアーロは考えた。気持ち良い起床って……
「(キス、してみるかぁ)」
そう考えて、スクアーロはザンザスに顔を近付けて、キス………

グイッ
「ゔぉお?!!」

唇が触れる直前、スクアーロの髪が不意に下に引っ張られた。

「っ…ザン…」
「寝込みを襲うとはいい度胸じゃねぇか…」
スクアーロがため息をついた。
「狸寝入りかよボスさんよぉ…いつまで髪つかんぶぐぉぉっ!!」
突然、スクアーロの顔面にザンザスのグーがクリーンヒット。

「っ何すんだぁ?!!」
「今日はまだやっていなかった」
「なんだ今日はって!毎日やられるこっちの身にもなってみやがれ!!」

「…(なってみる)」
「あ、この人以外と真面目?」
「なったがわからん。俺の愛だと思っとけ」
「てめぇよくそんなくせぇ事言えるなぁ?!どういう愛情表現だぁ!!」

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