腐った駄文達


□破面の弱点?
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「破面にはね、弱点があるんだ」
突然の藍染の言葉に、たまたまその場にいたグリムジョーは首を傾げた。
「まぁ…あるんじゃないっスか?」
「いやいやそういう意味じゃなく…生理的な、さ。最近気付いた事だ」
グリムジョーは一瞬意味がわからなかったが、頭をフル回転させて言った。
「え〜っと…よくわかんねぇけど、要するに俺も…?」
「あるよ。教えてあげようか?」
藍染のいかにも愉快そうな口振りに、用心しながらも興味があるグリムジョー。自分の弱点など考えた事もないのだ。
「…是非」
「ふふ。しかしすぐに教えてしまってはつまらない…当ててごらん?」
グリムジョーはもはやショート寸前の頭で必死に考えた。
「…ヒントは?」
「ホントに意外だよ。ヤミーもウルキオラも、みんなすごく意外な弱点ばかりだ」
と、グリムジョーはあるキーワードを聞いて一旦思考をストップした。
「今ウルキオラと…?そう言いました?」
「?うんそう言ったけど、どうしたの?」
「ウルの弱点ってなんスか?!」
グリムジョーはこれまでに無いほど目を輝かせて言った。もはや自分のよりそっちの方が興味があるようだ。
「えっ…でもなぁ…ウルキオラに怒られちゃうからなぁ…」
「あいつには秘密にしますから!お願いしますっ!」
「ぜ、絶対だよ?ウルキオラの弱点はね、実は快…」「失礼します」
突然超本人のウルキオラが現れて、二人は肩をビクッと揺らした。
「や、やあウルキオラ!どーしたんだぃ?!」
「私のレーダーが反応したもので。藍染様、グリムジョーに何を話そうと?」
ウルキオラのレーダー、それは仮面にあるあの角のような部分だ。
「いやいやいや何もっ?!ねっグリムジョー?!」
「おっ、おう!!別にウルキオラの弱点とか関係ね……って」
漫画によくあるパターン1。隠そうとした事を喋る。(その時喋ってしまうのは大体馬鹿な方である)
「藍染様…?グリムジョー…?」
ウルキオラの顔の影が濃くなっていく。二人はこれまでこんなに恐ろしい事はなかった。
「ぼ僕は用事があった!じゃねっ二人共!!」
漫画でよくあるパターン2。追い詰めれたら一人を犠牲にして逃げる。

「あっのやろ…!」
「グリムジョー…それで」
ウルキオラがグリムジョーに迫った。
「ぐぉっ…わ、悪い!!悪いって!!」
「俺の弱点とはなんだ?」
「…は?!!」
ウルキオラの弱点は、ウルキオラ自身も知らなかったようだ。
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