腐った駄文達


□捧げ物:鬼ごっこ
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「ごっくっでらー♪」
「えぇいっうっとおしー!ひっつくな野球バカ!」
いつも通りの二人を見ながら、今日も平和だなぁと息をつくツナ。しかも実は授業中だったりして。

「こらこら山本君、席替えして獄寺君の隣になったからって」
「見逃してくれよセンセ☆俺の愛は授業に勝るぜ♪」
先生と山本は毎日、この会話をチョークを投げながら(山本は避けながら)続けていた。

「(飽きないなぁ山本も…;)」

「野球バカっ!!恥ずかしー事言ってんじゃねぇ!////」
「あ、獄寺嬉しかったー?顔赤いぜ(^з^)」
周りの生徒はと言うと…
男子は山本の見事なチョーク避けに声援を送り、女子は山本と獄寺を見て山本君カッコいいー!とか獄寺君可愛いー!とか声をあげていた。

「ね…ねぇ山本そろそろ止めた方が…」
ツナもさすがにこれではマズいと判断したようだ。
「んー?いいだろ別に♪なっ獄寺!」
「十代目に迷惑かけんじゃねー!」
しかし山本はあまり聞いていない。獄寺は遂に最終手段にでた!

「武っ!!あ、後で付き合ってやっから座れ!」
その場にいた全員はお見事、と思った事だろう。山本は一瞬の内に自分の席に座っていて、ついでに獄寺を抱き抱えていた。
「ちょっ?!!後でっつっただろ!!」
「照れんなよ〜☆」

さて、こんなに積極的な山本でも、人並みの悩みはあった。いわゆる嫉妬という奴だ。
「十代目!!もう昼ですよ!屋上行きましょう!」
「あっ、うん獄寺君!山本も!」
いつだって先に声をかけるのはツナの方。それが何気に気になっていた。
「獄寺ぁ〜俺は?」
「野球バカはどうでもいい」
軽くショックな山本。つかそう言われる事くらいわかってるでしょーに…
「そりゃねーぜ!俺いっつもツナの後なんだもーん!」
「当たり前だろ?!十代目はお前と格が違うんだよ!」
またまた喧嘩(?)を始める二人。と思ったら、突然山本がピタッと止まった。
「そーだ…ツナ!勝負しようぜ!」
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