かなり古い話で、首都高速の工事が始まる前の本牧産業道路での体験です。
簡単に当時の産業道路を説明すると、下り横須賀方面を走行する場合、
左手は日石の石油基地でわき道が全く無く、車線中央は植え込みがあるため
Uターンは信号と信号の間ではできない格好でした。また、当時の私は左ハンドルの車を運転してました。

前置きが長くなりましたが、体験したのは、土砂降りの深夜3時過ぎです。
助手席には女友達を乗せ、片側3車線の中央車線を横須賀に向かって飛ばしていると、前方、左車線を走る白い車が妙に目だって視界に入ってきました。
目だつ理由はすぐにわかりました。
不自然にリアウィンドウ越しのバックミラーが眩しく輝いているせいです。
しかし、強烈な反射を起こすような光源は周囲には見当たりません。
どうにも気になってしょうがない私は、運転席を覗きたいあまり、会話もそっちのけで、強烈に光るバックミラーに釘付け状態で車を加速させました。


近づく途中で車種はマークUとわかりました。どれ程近づいてもバックミラーの光はまぶしいままです。
いよいよマークUに並びかけようとした時、目の前の信号が変わってしまい、仕方なくマークUを追い抜いてから車を停車させました。
残念ながら、追いつき様に運転席を覗き込むかとはかないませんでした。

右ハンドルと左ハンドルの関係で、あからさまに顔を向けるのは嫌だったので横目でマークUの停車を待ちました。
しかし、視界に捕らえることができず、かなり後方に停車したか?とドアミラーで確認するも車体を捕らえることができません。
バックミラーに目線をやる前に、助手席の女友達に目をやると、体をよじって後ろを見入っています。
私も振り返って後ろを見ましたが、土砂降りの道路だけで、マークUは影も形もありませんでした。

恐る恐る彼女に「消えた?」と問いかけると、
「・・・うん。でも、もうこの話題は絶対にしないでね」
と真顔で返されました。

道路も様変わった今では、あのマークUは成仏してくれたのだろうか?
情報あったら教えてね。


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