□月明かりのMyハニー
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「ナミさん、紅茶お持ちしました」


「あら、ありがとう」


「あぁ、紅茶を啜るナミさんも素敵だ…」


「馬鹿ねぇ」


私が船に乗った時から変わることのない二人の関係
仲の良い恋人のようだ、いや…本当に恋人なのかもしれない


どっちにしろサンジに報われない想いをしている私にとっては苦痛だ



この苦痛という想いを私は知ってる
でも認めたくない
恋なんてしたくなかったから
恋しか見えなくなるのがイヤだったから
でもそれ以上にサンジに恋するのがイヤだったから


よりによって一番最悪パターンの男を好きになってしまった
どうせ振るなら私に全く興味がないって言って欲しいのに
女にはみんな興味あるサンジじゃ意味がないし、そのせいで何度も期待させられてその度に裏切られる



だから恋愛なんて嫌いなんだ



私は全く素直にほど遠い性格だ
本当のことを言えずいつも嘘ばっかり
仲間であるナミだってロビンにだって平気で嘘をつく
そんな私が恋なんて出来ると思う?
上手くいくはずないよ








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