恋
□夢おちベッド
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良く晴れた午後
温まった私の部屋はお昼寝最適時刻
ギィ…
ドアの開く音
中の部屋の様子を伺う気配
貴方が来た合図
ギシリと私のいるベッドが軋みを上げ一人、人が増えたことを知らす
モソモソと毛布が動きやがてピタリと私の背中にくっついた
「なんでいるの、サンジ君」
今では慣れた煙草の匂いが真後ろからした
腕が伸びてきて私の腰に手を回す
サンジの顎が私の頭の上に乗る体制
こういう時私は、身長差がすごく気になったりする
スーツで寝るのってキツ苦しくないのかなって思いながら呆れる私
「疲れた…」
「それはそれは。お疲れ様」
「だからお昼寝」
「うん、じゃあ自分の部屋行こうよ。ここ私の部屋」
ため息をつきながらいうと後ろのサンジがモゾモゾと動いた
チラッと後ろを振り返ればシングルベッドの端っこで体育座りを横にして小さくうずくまる彼の姿
可愛いと言えばそれはそれで君の方が可愛いといわれるのは分かるけど、彼が時々見せる子供っぽいしぐさが私には堪らない
「瑞希ちゃん、冷たい…」
「だって疲れてるんならこんな狭いとこで寝るより自分の部屋行った方がいいじゃない」
「瑞希ちゃんの分からずや」
「なんですとっ!」
「瑞希ちゃんには俺の乙女心が分からないんだ」
「悪かったわね、乙女じゃなくて」
「たまにはエネルギー補給しないといくら休息をとったってダメなんだ」
「…じゃあ私はサンジ君の栄養ドリンク?」
「うん」
「(肯定ですか…)」
「…」
「…」
「サンジ君?寝てる?」
「…スースー」
「…たまにはじゃなくていつも補給して欲しいな…(ボソ)」
「瑞希ちゃん…本当可愛い…///」
「うるさい…(なんで起きてるの!)」
夢おちベッド
(同じ夢が見れればいいのに)
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