恋
□世界は私を中心に
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「ナミさん、可愛いな…」
サンジはキッチンの窓から外で蜜柑に水をあげるナミを見ながらつぶやいた
「もう、さっさと告っちゃいなよ(呆」
「そんな厳しいこと言わないで、瑞希ちゃん(汗」
瑞希は今やサンジの恋の相談相手
暇さえあればキッチンに行き、いつもの紅茶を飲みながら相談にのる
それは時に辛い
でも少しでも関係を深めたいからこうやって自分から痛みに飛び込む
「はぁ…」
サンジのため息
ナミを見つめる瞳
サンジの全てが最近では苦痛だった
カチャ
飲み終えたカップを置くといつものように偽の笑顔で言うんだ
「サンジ君、大丈夫。ナミにちゃんと想いは届くよ。だから頑張って」
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