恋
□白染めwinter
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「嘘つき…」
「嘘じゃない」
「本当はナミが好きなく…っわ!!」
いきなり引き寄せられた
温かいサンジのぬくもり
「瑞希」
「愛してるよ瑞希」
そういってサンジは瑞希にキスをした
いつもなら瑞希の唇が開き、舌をいれ絡ませるのだがなかなか開きそうにないほど頑固な瑞希で、あげくの果てには無理矢理こじ開けた
「ん…む…あふっ」
長いキスを終えると瑞希は吸えなかった空気を目一杯吸った
「俺が愛してるのは瑞希だけ。信じて。」
そう言ってお互いの身体を離すと瑞希は指に違和感を覚えた
「??…え…///」
「メリークリスマス。"瑞希"」
左の薬指にはなめらかに光るシルバーリング
見ればサンジにも同じモノがはめられていた
「え??」
「鈍いプリンセスだなぁ…(可愛いけど)…そのリングの意味は"俺がオールブルーを見つけたらその時は結婚してください"て意味だよ…」
「オールブルーを見つけなかったら結婚しなくていいのね」
「全くご機嫌斜めなんだから…汗」
「モノなんかじゃつられないもん…」
「ははーん…じゃあどうすれば信じてくれるんだい?」
「…」
「ん?」
「いっぱいキスしてぎゅってして…そしたら信じてあげる」
「…仰せのままに」
寒い冬
吐く息は白い
それでも冷えた身体の体温がグッと上がったのは貴方のせい
熱くなった頬を冷やしてくれるのは降り始めた雪のおかげ
そして私の愛の満たされない心を満たしてくれるのは…貴方だけ
白染めwinter
(ナミと何してたの?)
(指輪の買い物の手伝いをして貰ったんだよ♪…妬いた?ニヤニヤ)
(くっ…むかつく…!///)
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