Strawberry Panic

□驚く(静深)
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今日は世の中のたくさんの女の子達が告白をするであろう“バレンタインデイ”
柄にもなく私は想い人からのチョコレートを楽しみになんかしてます。









コンコン



「静馬ー…?」



学校で貰ったプレゼントの包みを開けているとノックがした。
立ち上がり扉を開くとそこには想い人の姿。








(チョコを渡しに来てくれたのかしら?)











「深雪?」
「あら、いたの」
「自分から訪ねといてなにそれ」








いない方がよかっただろうかなんて思わせる口ぶりに、少し表情を歪ませて尖ってみせた。







「ふふ、ごめんなさい。そうそう、この書類にサインを…」
「…」
「静馬?」





自分が思っていた内容とだいぶ違ったから、つい反応が遅れてしまった。










「何、なんか期待してたの?」
「いや、別に…」










思っていることを見事に当てられてしまったから、つい吃ってしまった。









「ふふふ、静馬らしくないわよ?あと、ごめんなさいね。今年は忙しくて作れなかったの…。これで許して?」
「き…製品?」








差し出されたのはなんだか素っ気ない(私にはそう見えた)チョコレート。









「ご不満かしら?」
「それは、当たり前じゃない。バレンタインには恋人から手作りのチョコレートを手渡されるのが定番じゃない」










そう言って思いきり不機嫌な顔をしてみせた。
そしたら深雪がうーん、と考えるそぶりをしてみせた。そのまま腕組みをしていた深雪の手は私の頬に……って、え?












ちゅ








「これで勘弁しておいて?」
「!?」






軽く触れた唇に私は大パニック。深雪がそんな行動にでるなんて誰も思わないだろう








「それじゃ、その書類よろしくね?」





カツカツカツ






結局そう言って去ってしまった深雪に私は何も言うことは出来なかった。





















(み、深雪サン……!?)







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