マリア様がみてる

□雪(聖志摩)
1ページ/5ページ

冬は………苦手だ






ましてや雪なんて、以っての外だ













『雪』
















「うー、さっむ」



寒さで目が覚めてしまった。寝るときはそこまでではなかったはずだが…














スー、スー



「志摩子。よく寝てるな」


聖はやわらく微笑み、志摩子の髪を優しく撫でる
















「はー…」



不意に、カーテンを開ける



そこにみえたのは、
















「雪…。寒い訳だ」













カチッ。シュボッ






「ふー…」














「ん…お姉…さま?」

「あ、ごめん起こしちゃった?」







しまった。一人言、うるさかったかな











「あ、いえ………っクシュッ」

「ははは。寒いから、ちゃんとかけときな」



こんなときだ、寒いのは当たり前だろう





「…はぃ」






…。










聖が、突然言葉を止めた後……何かを紡ぎだす…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ