夢物語
□群青Hisuterikku
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彼の名は勇次…
表稼業は三味線の張り替えや
端唄の師匠を親子で営んでいる。
そして…裏の顔は許せぬ悪党に裁きを下す闇の仕事人…。
その風体は正に
眉目秀麗、容姿端麗…
この言葉は彼の為にあるのだと
すら思える程で…
彼が街を歩けば其処だけ
空気が色めき立つのを肌で感じる。
そんな彼なので当然
払っても払っても悪い虫が
キリなく寄ってくる訳で
秀は日々嫉妬と言う名の
憤りを感じずには居られなかった
その中でも始末に追えないのが
棺桶の錠と名乗る仕事人で…
勇次の命の恩人でもあり
勇次も邪険に扱う事が
出来ないのをいい事にやりたい放題
勇次にちょっかいを出している。