頂き物U
□FULL HEART
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心が満たされる瞬間、人は何を思うのだろう…−−−
「へえ、アスランの誕生日って今日なんだ」
「……随分と感心が低いんだな」
「ヤローのバースデーなんて興味ないッスよ、普通」
「・・・それもそうだな」
やっぱりそうか、そんなもんだよな、と頷く俺に
「あれ、随分とあっさりしてるね」
「そんな事ない」
疑いだすキラに慌てて仏頂面を作り、本心を隠し通す。
「ふぅ〜ん」
疑わしげに見る親友にバレたのではないかと内心ヒヤヒヤしつつ
「なんだっていいだろ。ヤローのバースデーなんか」
「あれ、アスラン拗ねてるの?」
「拗ねたアスラン先輩……気色悪いっス……」
「拗ねてなんかない!」
どういう発想をしたらそんな方向になるんだ、と怒れば
「はいはい、拗ねない拗ねない。僕らが帰りにメンチカツでもおごってあげるよ」
「メンチカツ、いいッスね!俺大好物ッス!」
「……俺のバースデープレゼントは商店街の90円のメンチカツなのか」
どんなプレゼントだよ、とジト目で2人を見やれば
「いいじゃない、メンチカツでハッピーバースデー」
「祝ってもらえるだけありがたいッスよ、先輩」
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