頂き物U

□背負ったもの、背負うもの
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「アスラン……アスランっ!!アスランっ!!」

幾度も名前を呼びそのぬくもりを、匂いを自分の体中に刻み込んだ。




「カガリ……もっと……君と繋がりたい……」

「アスラン……きて??」

幾度も交わり、絶頂を迎えても、なおもお互いを感じ足りず限界まで繋がり合う私達……



止まる事を知らないお互いの欲はついに最後の絶頂を迎える。

「くっ……はっ……ぁ……ぁあっ……」

「あすっ……ぁあっ……ぁっ……ぁぁぁああっ……」



漸く本当の意味で繋がれた……

幸福ってこうゆうのをいうんだな……


「……このままいけば、予想より早くオーブは元に戻るんじゃないか??」

優しく髪を梳きながら私の隣で腕を回して抱き枕のように絡みつくアスランに

「……まだまだだ。お父様から預かったオーブはお父様の時代と同じ、いやそれ以上にしなければならないからな」

「……そうだな」

微笑んで私の額にキスをすると、

「きゃっ」

絡みついた足をとき、突然私の上に覆い被さると

「カガリ…もう一回…」

「ん……」

獣の潜む瞳で私を見下ろすアスランに微笑んで頷くと

「……俺も君と共に……」

数年前までは屋敷で幾度交わっても決して1つになれない気がしていた。


アスランは私の隣にいて幸せなのだろうか。


アスランがアスランとして生きていくのにはオーブでは……


そう考えると不安で心配で、そして……




寂しかった……





いつかアスランはプラントへ帰って自分の居場所を見つけに行ってしまうのではないか……





孤独を感じたその時に気づいた、自分自身の気持ち……




私はアスランが好きだ。

でも、だがアスランと同じ、いやそれ以上に



『私はオーブを愛している』



お父様が私に託したこのオーブは何があっても守りきらないといけない。


私の大好きなオーブ……



「カガリ…カガリ…」


幾度も求め合う幼い私達……

あの時の私達は繋げる事でしかお互いに繋ぎ止める事が出来なかった…






でも、今は……






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