頂き物U
□心の背丈
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「やっぱりさ……指輪の一つでも送った方がいいのかな……」
部活が終わり、学校の帰り道
アスランはキラにそう尋ねる
「あのね……一応言っておくけど、君の誕生日なんだよ?姉さんの誕生日じゃないのに、指輪なんか送ってどうするのさ」
呆れた様にキラは言った
「だって……俺が送ったモノをつけてくれたら嬉しいじゃないか」
それが自分にとってのプレゼント?
キラは、なんでこんなに色ボケなんだろう?とアスランを見る
本気で考えている様だから、キラは仕方なく言った
「……姉さんは喜ばない気がする」
「なんで?」
キラの言葉はアスランにとって予想外だった様で……
「だって、その指輪のお金って何処から出るの?」
「貯まったお年玉」
「だよね……君が何年も使わずにとっていたお金を、そんな事に使ったら、多分その指輪をお店に返品するっとかって絶対言うよ」
キラは姉の事はよく解っていた
「俺がこの日の為に貯めていたのに?」
アスランは眉をつり上げた
「そうだよ、姉さんはそう言う人」
キラはそう言い切るのだった
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