1st

□噂の竜崎君
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「ん〜シャンプー変えてみようかな……」

私は自分の髪の毛があまりお気に入りではない
精一杯努力して、艶々サラサラを目指している

「はぁ……やっぱィィシャンプーは高い……仕方ない。諦めよぅ…」


学校へは、無難なポニーテールで行くしかない

「……綺麗な髪の毛」

クラスメイトの髪の毛にばかり目がいってしまう

はぁ…とため息をつき、髪を指先でイジル
すると、後ろから束ねていた髪の毛をグンっと引っ張られる

「にょゎっ!!?」


奇怪な雄叫びを上げ、髪を引っ張った人を見る

「ぃったぁ…

竜崎君?」

私の髪の毛を引っ張ったのはクラスメイトの竜崎君だった

「そんなに気になるんですか、髪の毛」

ちょっとムカついたので、そっけなく答えた

「……竜崎君には関係無いでしょ」

「別に関係は無いですが、」

「じゃあ、黙ってて下さい〜」

ちょっと生意気気味に返事をした。のに、イキナリ




「私は、貴方の髪の毛、好きだったんで。
それだけです。では。」




「………ぅぇあっ!!?」


竜崎君はスタスタとクラスを出て行った……



「…………ャベ、かっこいくない??」


その日から私は自分の髪の毛には自信を持って、竜崎君に恋心を持った




end

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