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□迷子を見つけた!〜空編〜
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休日
此処はとある遊園地
賑やかできらびやかなそんな中
誰しもこんな光景を目の当たりにしたりしませんか…?
「ぅ‥おかぁさーん!おとぉさーん!‥ふぇ‥うぁーん!!」
そう迷子。
そんな時、一人の妙齢で綺麗な顔をした青年が通りかかりました
『‥ねむ‥』
余所見してたら皆どっか行っちゃったなぁとぼんやり思っているとドンッと子供がぶつかってきました
「‥ふぇ‥ごめんなしゃい‥」
『…』
「あ‥ぅ‥おかぁさん‥おとぉさん‥」
『…』
何を思ったのか
青年もとい空さんは子供の襟首をわしっと掴むとそのままヒョイッと肩に乗せました
「わぁ!たかいたかーい!!」
さっき迄泣いていたのが嘘のように笑い出した子供
『‥おとーさんとおかーさん、見える?』
「えっ‥んとーんとー‥あ!」
『‥いた?』
「フウセン!」
『…』
「ウサギさんがフウセンくばってるー!」
子供が目を輝かせて指差す方向に足を進める空
『‥ひとつ下さい』
ウサギのキグルミから風船を受け取ると肩に乗る子供に渡す
「わぁ!おにーちゃんありがとう!」
『‥ドーイタシマシテ』