雑食夢小説

□豪炎寺
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突然だが聞いてくれ…。

俺の名前は豪炎寺修也というのだが…率直に言おう。
俺は転生したらしい。
車に轢かれてスプラッタになったかと思ったらいきなり美人な女性のドアップが出現して驚いて声を上げたら自分の声とは思えない声が出て更に本気で驚き、泣いてしまったのは記憶に新しい。


そして…名前を聞いている時点で気づいてるだろうが、俺はあのイナズマイレブンの豪炎寺修也に成り代わってしまったようだ。

イナズマイレブンはゲームとしては好きだった。

だが、サッカーなんてやったことないし、必殺技という超次元技は俺は出来る気がしない。

サッカーが大好きでもないし寧ろサッカー?まぁ知識程度なら知ってるよぐらいだ。

つまるところ…俺はあんまりサッカーには興味ないし、超次元技こえー!出来ない!怪我すんのは嫌だ!…というわけでサッカーをする気はない。

そう、する気はなかったんだ。
妹の夕香が生まれるまでは。
夕香はサッカーが大好きだった。
俺がたまに夕香とサッカーをして遊んであげると花が咲き乱れるんじゃないだろうか?というほどの笑顔を見せるんだ。

夕香は可愛いと俺は思う。

シスコンと誰かが俺を罵るだろうがそれがなんだ!夕香ほど純粋で可愛らしい娘を俺は前世から今まで見たことがない。

クリクリとした瞳にちょっとしたつり目。
綺麗な茶髪が三つ編みツイテールにされていて可愛らしい夕香が更に可愛らしく引きたされる。


そして今日もサッカーが出来る時間がとれたので夕香と一緒に公園でサッカーをする。

なんて幸せなんだ。
前世の時はこんなに幸せなことはなかった。
毎朝ジョギングをしていたお陰か夕香に体力のないカッコ悪い兄というみっともない姿をさらさなくてすんだ。

だが、そんな幸せな一時を過ごしていた俺と夕香に水を指す存在が現れるなんて夢にも思わなかった。




「夕香なにか飲みたいものはあるか?」


「オレンジジュースが飲みたい!」


「分かった。買ってくるから待ってるんだぞ?」


「うん!」




財布を片手に自販機まで駆け足で向かう。
早く買って夕香にオレンジジュースを渡してやらねば…。
いそいそと自販機に夕香の分と自分の珈琲を買う。夕香の元に戻ろうかと思っていたら、その夕香の悲鳴が聞こえた。
急いで夕香の元に戻ってみると…なんということだろうかッ!

変態露出狂があろうことか夕香に汚い身体を見せびらかし息を荒げて迫っているではないか…!




「夕香!」


「お、お兄ちゃーん!」




俺の存在に気づいてくれたのか夕香が変態露出狂から逃げるように此方に駆け寄った。
そして男から隠れるように俺の背に隠れる。
…夕香は涙目だった。
変態露出狂は邪魔をするなとか可笑しなことを言い始める。
黙れ汚物め…!お前なんて俺たち兄妹の前に立つ資格もないし話す権利もない!
帰れと言っても大人しく帰ってくれそうにない。
夕香も怖がっている…。
俺は今、小学生で力ではこの変態露sy…野郎には勝てないだろう。
だけど毎朝ジョギングで鍛えてる足なら勝てる。




「ゆーうーかーちゃ〜ん!」


「!!ふ…ふぇ…っお、お兄ちゃん…!」





プチン


俺の中で何かがキレた。




「唸れッ!俺の必殺シュゥウウトゥオォオオッ!!」




足元に転がっていたサッカーボールを蹴り上げ、上空に上がったボールを追いかけるように俺も飛び上がり渾身の蹴りをボールに叩き込む。
蹴り込んだボールは炎をまとい、野郎の顔面にめり込んだ。

シュタっと、綺麗に着地を決め野郎の所まで行く。




「…おい」


「…ひぃっ!」


「二度と俺たち兄妹の前に現れるな…お前のそこを二度と使い物にならなくするぞ…」




自分のとは思えないほど低い声を出す。
野郎は甲高い悲鳴を上げて逃げていった。
後日、露出狂は逮捕されたそうだ。




「…ふう。夕香大丈夫か?」


「うん、大丈夫だよ…!お兄ちゃんありがとう!」


「…よかった」




夕香が無事で良かった。
そして何故だ。サッカーボールが焦げている。
そういえば俺が蹴った時、炎が出てたな…。

…………!!

脱☆人間!!を成し遂げてしまったのか俺は!?
い、嫌だ!ただの人間でいたいんだ!一般人でいさせてくれ…!!

俺の一般人でありたいという願いは虚しくも儚く散った。
あのシュートは後にファイアートルネードと名付けられ、近場のサッカークラブに俺は入ることになった。
何故かって?
夕香の笑顔が見たいからに決まってるじゃないか!






――――――――
後書き

シスコンな豪炎寺がいます!キャラ壊れ満載だ…。



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