エイプリルフール


4月1日


「やっほ久しぶりい! 元気してた?」

「まぁね」

「てか、なんであたし呼び出されたの!?」

「なんででしょう」

「なんでよ」

「会いたかったから」

「えーなんでー」

「・・・好きだから」

「・・・・・・・ぅ、え」




どうしよう!



「まじで!?」

「・・・信じた?」

「え」

「今日はエイプリルフールだバーカ!!!」

「ぐわ!」

「信じたおまえはバカだアホだ!」



目の前で大爆笑するヤツを見たあたしは自分の愚かさを知った。

まあ、後で慰謝料としてマック奢らせたけど。





4月○日


「よっ!何日かぶり!」

「久しぶりに見たな〜」

「あたしも。 てかさ、あたしはなんで呼び出されたの?」

「なんででしょう」

「またあたしを騙しに来たとか…?」

「う〜ん、ちょっと違うな」

「? じゃあなに」

「会いたかったから」

「・・・またかよっ。 2回目は笑えないからね」

「本当に、好きだから」

「だからーうそ・・・」

「笑うなよ。 マジだから」




ヤツの眼差しがあたしを笑わせなくする。

すっごく真っ直ぐな。

どきどきする。





「まぁた、うそ だ」


「今日はエイプリルフールでもなんでもないけど」




言ってあたしの手をそっと取る。



ドキドキせずにはいられない

よね?












2007年4月2日月作成
2008年10月4日修正
拍手小説でした。
まあ拍手用なので簡単で短いという・・・。

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