*弱虫ペダル*

□*11
2ページ/3ページ




「スミス♪まだ彼、頑張ってるみたいよ♪」

スミス「止してくれカーラ;……こっちは本当に困ってるんだ;」

カーラ「そうね?ごめんなさいスミス……でも彼、良い子そうじゃない。挨拶はしっかり出来るし頭も良さそうよ?」

スミス「解ってるよ;…」






スミスは仕事場であるCSIの検死室にいた。そこには捜査官のカーラとレイチェルが死因を聞きに着ていた。だが話は脱線し、スミスに弟子入りを志願しているアーロンの話へと変わっていた。



レイチェル「知ってる?彼、掃除のバイトからでもってアンバーに頼み込んでるのよ?」

カーラ「それに素性を調べたら彼、あの狙撃の名手…アレックス・サリヴァンの息子よ!?」

レイチェル「アレックス・サリヴァンってあの超イケメン天才狙撃手の!?」

スミス「だったらなおのこと;何で俺に言ってくるのか解らないね;超コネ持ちじゃん……」


カーラ「あら?解らないの?親のコネも使わないで貴方に弟子入りを志願している事が……」


レイチェル「益々良い子じゃない♪彼、親譲りの可愛い顔しているしね♪」

スミス「………………;」





優秀なのは直ぐに解った。スミスが諦めさせるために医学書を渡し、レポートを要求した。そのレポートの出来は素晴らしかった。アーロンの頭脳は大学レベルを等に越え医大に居てもトップの成績をとるであろことが用意に解った。だからこそ……だからこそ何で俺に………














『お疲れ様です♪』

スミス「………………おー……」

『今日の分です♪いやぁー師匠が渡す医学書って面白いですね?内容も解りやすいしだからと言って簡単な訳じゃない……参考になります。有り難うございます。』

スミス「お前さぁ…………」

『はい?』


スミス「何で親のコネ使わないの?」

『あー……まぁそうですよね?師匠達は優秀な捜査官ですもんねぇ〜俺の素性なんか簡単に調べられますよね?……その問いは簡単です。親は俺の将来とは関係無いからです。親のコネで入るくらいならこんなまどろっこしい手段は選びません。それなら最初から弟子入りなんて思いません。それともう1つ付け加えるなら俺が師匠の腕に惚れ込んだからです。』


スミス「はっ;?」

『初めて会ったとき、師匠の的確な指示と動きに俺は感動したんです。どの医者でもそうだろって思うかもしれないですけど…これでも俺、見る目とかあるんです♪師匠が如何に優秀な医者だったかなんて直ぐに解りました。そんな師匠だから弟子入りを頼んだんです。これでは答え不足でしょうか?』

スミス「…………………;////」




さっきからコイツは……恥ずかしい台詞を恥ずかしげもなくスラスラと……確かにコイツが言うことは正しい。親のコネなど使って入ったやつは大抵が駄目だ。使い物になら無い……だがコイツはこの若さで俺の元で学びたいと頭を下げてきた。本気なのは伝わった。





スミスは諦めたようにはぁーっとため息を吐くと





スミス「丁度……検死官のバイトを一人入れようと考えてたんだ。受かるかはお前次第だが面接…するか?」

『はいっ;///よろしくお願いします!!やったー♪わあ!超嬉しい♪有り難うございます師匠!!』

スミス「まだ弟子入りを決めた訳じゃねーよ;!!」






そう言うスミスに漆馬はニヤッと笑うと







『因みに俺……家事全般超得意です♪』

スミス「Σはッ;?|||」


『師匠……これはあくまで俺の推測の域にしかないものですが……そのシャツ…完全にクリーニングに出していますね?そして毎日、外食かファストフード……鞄の中はグチャグチャ……それらを材料として…師匠……家事が苦手ですね?』

スミス「Σちっ;|||違う!!そんなことは…」

『その狼狽え方は図星ですね?もしも俺が面接に受かって検死官のバイトを出来るようになったら師匠の家に住ませてくれませんか♪』

スミス「何言って;!!!」

『俺…絶対に役に立ちますよ♪家の事は何でも俺がします。言われた仕事もこなします。だから師匠は俺に医術、医学を教えてください。』



スミス「っ─────………;」





漆馬の真剣な表情にスミスは言葉を詰まらせた。だがスミスはそう言う事は受かってから言え!!と言うと漆馬は綺麗に微笑み"約束ですよ試験に♪"と言った。








*
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ