*brotherS*

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棗とのご飯の日、杜琶は普段はしない化粧を軽くした。普段はラインしかいれないが軽くブラウンのシャドウをいれラインを引きマスカラを縫塗った。服は白のワンピースを着て棗が指定した場所で彼を待った。





待ち合わせ時間10分前に到着した杜琶は棗を待つ、その間に数回ナンパされたがソレはスルーし時間ぴったりに棗は着た。先にいた杜琶に待たせて悪かったと謝り店に向かう。








━━━━━………



棗が連れてきてくれた店は内装がモノトーンで落ち着いた雰囲気のある店だった。


《内装がモノトーンで可愛いなぁ♪》




そんなこと思いながらよく女性と着ているのかなと考える。







棗「酒でもなんでも好きなもの頼んでくれ。」


『棗さんは明日はお仕事ですか?』


棗「明日は久しぶりに休みだ。」


『じゃー棗さんもお酒呑みますよね♪何にしますか?』



棗さんはビールを注文し杜琶はマティーニを注文した。



棗「杜琶はけっこうイケるタイプか?」

『付き合い程度なら♪あっでも私、ビールは飲めないんですよ。すぐに酔っちゃいます。』



苦いのが苦手でと言うと棗は笑っていた。品が届くと乾杯をして呑み始めた。




棗「あっタバコ吸っても良いか?」

『棗さんってタバコ吸うんですね?平気ですよ♪お気遣いなくどうぞ。』



棗はすまんなと言うと持っていたタバコに火をつけ吸い始めた。 杜琶はタバコを吸う棗をジーっと見つめていた。





棗「………どうかしたか;?」


『えっ;あっごめんなさい;私、男の人がタバコを吸う姿って好きでついつい見ちゃうんですよ;///変ですよね…ごめんなさい;///』



無意識に見つめていたのか杜琶は恥ずかしそうに顔を赤くしていた。


棗「…いや…別に良いんだけど…少し照れる;///」




棗はそう言って頬を染め横を向く。そんな棗が可愛くて杜琶はクスクスと笑っていた。



『ごめんなさい♪棗さんってモテそうですね♪と言うかモテるのがよくわかります♪』




ふふっと笑う杜琶が可愛くて恥ずかしくて赤かった頬が違う意味で赤く染まっていた。











棗「杜琶はゲームするんだよな?良かったら今度サンプルとかいるか?」


『えっ♪良いんですか!?嬉しいです♪バイオシリーズは全部クリアしましたよ♪』

棗「おー優秀なモニター候補だな。」



その後もゲームの話で盛り上がり二人して熱く語りつつ酒は進んでいった。







棗「杜琶が今飲んでるのって何だ?」


『これはアコーダンスっていってスカイウォッカ、ルジェクレームドペシェ、ヘルメスバナナ、グレナデンシロップ、カクテルレモンをシェイカーしたのもですよ♪甘口で美味しいですよ♪良かったら一口どーぞ♪』


棗はすすめられカクテルを一口飲むと口のなかに程よい甘さとグレナデンシロップとウォッカが広がった。





棗「あっ美味いな…へぇーやっぱりバーテンだから詳しいな!?」


『お酒って掛け合わせで色んな味になるのが化学反応みたいでスッゴク好きなんです♪色も綺麗ですしね♪棗さん良かったらビールを一口いたはだけますか?』


棗「平気なのか?酔うんじゃなかったのか?」

『一口なら平気ですよ!?飲めるようになりたいですしね!?』




そう言って棗からビールをもらい一口飲んでみるが……



『…………ゔ〜〜…;|||苦い…』


棗「ばーか♪無理して飲むことないだろ?いつか飲めるようになるさ…まだまだ若いんだし。」


『歳ですか?あっそう言えば棗さんておいくつなんですか?』

棗「杜琶よりは年上だと思うぞ!?俺は26だよ。」


『えっ?じゃー棗さんが三つ子さん!?』


棗「おーよく知って!!要にーさんか…」

『じゃー棗さん同い年ですね!?』


そう言うと棗はビールを少し溢していた。テーブルに平がる水溜まりを拭きながら



棗「えっ?タメ!?マジで!?年下だと思ってた…」

『あら♪棗さんも要さんに似てお上手ですね♪』


棗「同級なら敬語やめろよ!?ソレにさん付けも…俺だけ不公平だろう。」


『んー…じゃー棗くん♪あっ!!漆星杜琶って言います。歳は26歳です。趣味は映画鑑賞、音楽鑑賞、読書にゲームやアニメも好きです♪あと美術館も好きです。犬飼ってます、仕事はバリスタとバーテンです♪私と仲良くしてください朝日奈棗君♪』



そう言って微笑みながら杜琶は手を差し伸べてきた。棗は、その手を握ると



棗「朝日奈棗です。兄弟が12…13人います。自分は三つ子です。趣味は似たようなもんだな…猫を二匹飼ってます。仕事はゲーム会社に勤務してます。こちらこそよろしく。」




そう言うと杜琶はとても嬉しそうに笑ったのだ。




杜琶の笑顔は不思議だ…見てるこっちが癒されて不思議と幸せな気分になる。棗は杜琶の笑った顔が好きだと感じた。







━━━━━━…………







『大丈夫棗くん?』

棗「あ〜……;|||」



あの後、酒が進み二件目に行き強めの酒を飲んだら棗が足元がふらつくほど酔ってしまい杜琶が棗に肩をかし家の住所を聞くとタクシーで家まで送った。そして部屋の番号を聞き何とか運んでいるところだ。







自分が飲ませてしまった責任もありつつ介抱しないとと部屋の鍵を開けた。
すると二匹の可愛らしい猫がにゃーと出迎えてくれた。




『今晩わ…お邪魔しますね?君達が梓君と椿君かな!?ふふっ可愛い♪』


棗「ゔっダメっ吐くッ;|||」

『あっ;ここじゃッ;!!』


ここでは棗の部屋ともしかしたらスーツが汚れてしまう。そう瞬時に思った杜琶は自分のワンピースに吐かせた。棗の背中を撫でつつ吐くと楽になったか床にバタッと倒れ込む。







杜琶はよくお客様が吐いたとき後処理やらで慣れているため吐いたものとワンピースを袋に積め縛り空気を入れ換えるために窓を開けた。




下着姿のままではいけないと思い部屋に干してあったTシャツを借りることにした。







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