*K&B*
□*職場体験
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文化祭も終わり皆だらけムードの中、二学期中間テストを終え結果が張り出された。
文月は見事に一番をとり続いて要が二番だった。要はその結果に驚いていたがどうやら要は一年からずっと一番だったみたいだ。
少し悪い様な事をした気もするがコレばかりは仕方がない。文月だって今まで一番しか取ったことがないのだ。
そんなこんなで平凡な日々が繰り返されるかと思いきやタッチゲームに奮闘したり、パンのシールを集めたりと何だかんだ色々な事があった。そして
━━━━━………
「職場体験?」
毎年二年生が行くことになっている行事の知らせが来た。文月と葉月はどこに行くか悩んでいたとこだったのだがどうやら春、要、祐希、悠太が通っていた幼稚園が職場体験先リストに載っているようだ。
そしてみんなで陽だまり幼稚園に行くことに決定した。
当日━━━━
春「わぁなつかしいなー昔とぜんぜん変わってない。」
四人は懐かしいのか何だか楽しそうだった。今日お世話になるかおり先生がきて今日、担当するクラスに案内された。
「はーいみんな穂稀高校のお兄ちゃんとお姉ちゃん達が今日一日みんなの先生なってくれます。みんな仲良く遊びましょうねーっ♪」
はーいと元気よく返事をする子供達はとても可愛い、かおり先生は園長先生に呼ばれているとのことで部屋を後にするとドアが閉まったと同時に子供達が一斉に押し寄せてくる。
「すげー美人なねぇちゃん//」
「綺麗なお姉ちゃんだっ///」
『あら♪ありがとう。』
みんな同様に子供達の群に襲われていた。春なんかキスをされそうになっていた。本当にみんな面白い、各自別々に遊ぶことになった。
文月はお絵かきをやっていた。文月は久しぶりのクレヨンの感覚に懐かしさを覚える。
「おねぇちゃんそれなぁに?」
『一様、ぞうさん書いたんだけど;……』
「おねぇちゃん絵、下手くそだね。」
『う゛っ;………』
何でも器用にこなす様に思える文月だが唯一、絵だけは苦手だった。たまたま通りかかった悠太が文月の絵を見ると
悠「…………まぁ文月にだって苦手なものはありますよね。」
『そっ;……そんなにひどいの?』
うーん;と唸っていると女の子が悠太も引き入れお絵かきは再会した。文月の隣にいた男の子はゆうくんと言うらしく文月にとても懐いてくれた。
ゆうくんにライオンかいてと言われたのでライオンを書くことにした。
塗り塗りと書いていて茶色が使いたくて手を伸ばすと悠太も茶色を取ろうとしたのか二人の手が重なった。
『あっ……悠太くん先にどーぞ♪』
悠「……すみません。」
『悠太くんは何かいてるの?』
悠「一様、トイプードルです。」
悠太に書けたら見せてねと言うと"なら文月も"と言いうんと返事をする
するとゆうくんが文月の服を引っ張る
ゆ「おねぇちゃん僕はパンダ書いてるんだよ!!見てー。」
『わぁ♪ゆうくんのパンダも上手ね♪』
ゆ「えへへー♪」
ゆうくんの頭をなでるととても嬉しそうだった。絵が描けるとみんなに見せるが"ライオンさんこんなんじゃないよー""変なお口してるね?"と言われてしまった。悠太に関しては口に手を当て笑うのを我慢していた。なかなか上手く書けたと思ったのに……
だがその考えも悠太の絵を見ると何も言えなくなってしまった。悠太の絵はすごく上手だった。
『悠太くん……すっごい上手ね;』
悠「そう?俺的には文月の絵の方が独特で良いと思うよ?ふっ」
『今ふって笑ったでしょー;!!』
笑ってませんよ?と言うも悠太は顔を逸らしていた。文月はそんなに下手なんだと顔を真っ赤にしていた。するとゆうくんがおままごとをしようと言ってきたのでいいよと言うと
ゆ「おねぇちゃんは僕のお嫁さんね!!」
ゆうくんがそう言うと何故か他の子と遊んでいた祐希が
祐「それは聞き捨てなりません文月の旦那になら俺も立候補します。」
千「ちょっと待てーい!!それなら俺だって立候補する!!」
悠「文月の旦那なら俺も立候補します。」
すると絵を一緒に描いていた女の子が"おねえちゃんモテモテね"と笑っていた。だがゆうくんは怒ったように
ゆ「僕がやろうって言ったんだから僕が夫なのっ!!」
ゆうくんをなだめるためにゆうくんをだっこする高い目線が嬉しいのかゆうくんは楽しそうだった。
するとゆうくんが……
ゆ「おねぇちゃんはおむねおっきいね!!」
『狽ミゃっ;///』
ゆうくんは文月の胸をツンツンとつっついたのだ。みんなそれに絶句で呆然と見ていた。
だが内心いいなぁーっと思っているのだ。
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