*弱虫ペダル*

□*10
1ページ/5ページ






男子インターハイロードレースが終わって1週間後の今日、漆世達総北高校自転車競技部は群馬県に来ていた。何故、彼等がこんな所にいるかと言うのは総北高校自転車競技部マネージャーの姫宮漆世はマネージャー業と一緒に射撃部にも入っていた。そして射撃部の大会は毎年群馬県で行われ全日本学生クレー射撃選手権大会 は日本で最大の大会とされていた。













田所「くー;あっちーなぁ群馬は!!」

巻島「ふー;神奈川も暑いと思ったけど群馬のがアチいっショ;……」

小野田「はぁー♪凄いですね♪ロードレースの大会みたいに人が沢山です♪」

鳴子「そらそうや♪射撃で一番デカイ大会やからな♪」

今泉「しかし漆世先輩が射撃だなんて……;」


『みんなー♪わざわざ応援に来てくれてありがとう♪』

金城「漆世。」







ユニフォームに着替えた漆世が嬉しそうに手を振りながらこちらへ走ってきた。 漆世は白をベースとし黄色のラインが入ったユニフォームに身を包んでいた。それは金城達のユニフォームに合わせたものだった。







小野田「わぁー///姫先輩!!凄く格好いいです!!」

『grazie坂道♪えへへ♪あっ!!暑いでしょ?応援席取ってあるから案内するね♪』




そう言って漆世が案内した場所は冷房つきの一室で窓から漆世達選手がよく見える場所だった。前年度の優勝校と言うことで特別な措置がされたらしい。







『外は暑いからここから見てれば熱中症にもならないでしょ。それにこの部屋はよく見えるから♪』


金城「俺達の事まで気を使ってくれてすまないな漆世。」

『大したことはしてないよ♪あっちょっと待ってね?電話だ。……あっ♪』





ピッと電話に出ると漆世は嬉しそうに会話をし、用件を手短に済ませ電話を切ると少し行ってくると言い部屋から出ていった。部屋に残された総北メンバーは取り合えず荷物を置きパイプ椅子を出し座る。










田所「いやぁーでも漆世のおかげで良い場所から応援できるな!!」

巻島「そうだな。かぁー♪クーラー生き返るッショ♪」

手嶋「学校からビデオカメラ借りてきたんで撮る準備しときますね。」
青八木「純太…手伝う。」


2年の二人はビデオの準備をし1年はテーブルを用意する。







皆準備が終わると椅子に座りまったりしながら漆世を待っていた。そして






『ただいまー♪』

金城「お帰り漆世………福富?」



金城の福富?の言葉に総北メンバーは皆瞬時に後ろを振り向くとそこには漆世と箱根学園の福富、荒北、東堂、新開がいた。





巻島「何でおめーらがここにいるッショ;!?」

東堂「ワハハ♪一週間振りだな巻ちゃん♪何故俺達がここにいるかは…漆世の応援だ!!」

田所「何だ!!オメー達も漆世の応援か!?ガハハそりゃいい♪椅子出してやるよ。」




田所が椅子を出そうとすると1年と2年が急いで田所を止め自分達が出しますと福富達に椅子をだした。









福富「むっ?すまないな。」


『尽八君達も応援に来てくれるって言うから日時を教えたの♪』




ねぇー♪と嬉しそうに笑う漆世に箱学メンバーは可愛い!!と心から思った。





『あっ♪真ちゃん♪ちょっと付き合ってくれない?』

金城「あぁ構わない。」

『福富君達も荷物下ろして寛いでいて?じゃーちょっと行ってくるね♪』








そう言って漆世と金城が居なくなると福富達は漆世に言われた通り荷物を下ろし寛いでいた。





田所「よう新開♪元気だったか!?」
新開「元気だったよ。迅くんも体調は平気かい?」


荒北「よぉー小野田チャン。」
小野田「あぁあ荒北さん!!お久しぶりです!!まさか今日会えるなんて思ってませんでした!!」

東堂「ワハハ♪俺は巻ちゃんの隣だ♪」
巻島「うぜぇッショ;東堂!!」


鳴子「なんや;濃いメンバーやな;」
今泉「確かに;………」






暫くすると漆世と金城が戻って来て二人の腕の中には沢山の飲み物があった。





『皆、良かったら飲んで?』

金城「漆世からだ。」

福富「むっ?すまないな姫宮。」

東堂「漆世っ;!!そんなに気を使わなくても;」

荒北「そうだヨ漆世チャン;」

小野田「ヒッ姫先輩;お金払いますよ;!!」

『良いのよ。これは私の気持ちだから。皆が応援に来てくれたのが私は本当に嬉しいの♪だから貰って欲しいわ?駄目かしら?』



そういう漆世に皆は


金城「悪いな漆世。」
巻島「サンキューッショ。」
田所「あんがとな漆世!!」
手嶋「ご馳走さまです!!」
青八木「いただきます。」
今泉「すみません漆世先輩
。」
鳴子「ゴチになりまーすっ♪」
小野田「ありがとうございます姫先輩!!」
福富「うちまでもって悪いな姫宮。」
新開「んじゃお礼は体で返すな♪」
荒北「すんなボケッ!!あんがと漆世チャン」
東堂「有り難くいただくぞ漆世!!」

『えへへ♪』








そういうと嬉しそうに漆世は笑った。すると開始5分前とアナウンスがかかり漆世は準備を始める。髪をもう一度縛り直すと金城の方を向き







『じゃー真ちゃん何時ものお願いします♪』

金城「あぁ。」




そう言うと漆世は金城の手を取り額に当てると








次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ