*弱虫ペダル*

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場所は変わりイギリスのある土地………ソコに姫宮A漆馬はいた。なぜ彼がこんな所にいるかと言うと話は高校を入学して1ヶ月が過ぎた頃の話……漆馬は1年にして総北高校自転車競技部のインターハイメンバーに選ばれていた。総北には名物の1年生レースと言うものがあった。例外はなく毎年行われるモノで入学して3週間後にレースは行われた。そして漆馬はそのレースで今までに無いタイムでゴールをした。その速さに金城達は言葉を失った。最強のルーキー……漆馬は総北史上最強のレーサーと認識された。












だがそんな漆馬だったがある日、練習をしていたとき不良に絡まれた同じ高校の生徒を助けるためにその不良達をボコボコに叩きのめしたのだ。その事が一時、警察沙汰になりだが正当防衛が認められ大事には至らなかった。だがその事を本人は勿論反省していたが姉である漆世がその行為を許さなかった。インターハイメンバーを辞退し、姉に言われその年はレースに参加することも無く他だひたすらに己を磨いた。









だが3年生が居なくなり力の衰退を認めざる終えなかった。もっと強くならなければ勝てない……自分にもっと力がなければ何も守れないと思った漆馬は修行に出ることを決心し本場の海外に出ることにした。そして一通の手紙を漆世に残し漆馬は旅だったのだ。











そして父の故郷であるイギリスに行き祖父達と暮らしながら武者修行をしていた。毎日山を登り、ロードレーサーを見つけた勝負を挑む。毎日毎日、それを繰り返しているうちに少し名前が知れわたった。あるチームから声もかかり練習にも参加させてもらった。






イギリスに来て3ヶ月がたったある日、都心の方に足を伸ばし愛車の部品を買いに出たときある出会いがあった。町中で人が口から血を流して倒れていた。回りの状況だけ見るとどうやら自転車に乗っていて車に跳ねられたようだ。漆馬は急いでその人に駆け寄ると意識はあるかを確認し、瞳孔を確認、他に出血している箇所はないかを確認すると俯せの状態を仰向けに代え呼吸を確保すると回りに救急車の手配を頼みそして









『スミマセン!!どなたか医者の方はいませんか!!スミマセン!!』




そう大声で叫ぶと一人の男性が近付いて来た。






「私が見よう。君、名前は?」

『アーロンです。貴方は?』

「アーロンか……私はスミスだ。今は検死官だが医師免許はある。君の処置は的確だった。良い医者になるぞ。よしっ!!ヘルメットを外し脳の圧迫を阻止し、肋骨の固定をする。添え木と縛るものを」

『はいッ!!』







こうして救急車が来るまでに簡単な処置をし、怪我人は病院に運ばれていった。怪我人の血が着いた服のままでは居られないとスミスが服を買ってくれた。それに着替えると漆馬はスミスに













『あのっッ!!俺、医者を目指しています!!良かったスミスさんの下で学ばせて貰えないでしょうか!?』

スミス「アーロン……君、学校は?」

『休学中です。』

スミス「駄目だ。それに君はいくつだ?」
『誕生日が来て17になります。』

スミス「却下だ。まだ高校生じゃないか!?君にはまだ学ぶことがあるだろう!!」

『もう勉強は大学卒業レベルは終わりました。俺は医者になりたいです!!だからスミスさんの元で学ばせてください!!』

スミス「駄目だ!!それに君は俺の事を良く知らないだろう!?それなのによく頼めるな!?」

『俺だってバカじゃありません。貴方が如何に優秀な医者だったかなんて直ぐに解ります。その若さで有能な医者だと言うことは……』

スミス「アーロン……;君は………っ…駄目だ。この話はもう終わりだ。さようならアーロン。」

『俺!!諦めませんから!!』















その日から漆馬はスミスへのもうアタックが始まった。仕事が終わるのを待ち弟子にしてくれと頼み込み…何度も頭を下げた。それが何日も何日も続き漆馬がスミスの元を訪れるようになり3週間が過ぎた。
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