*弱虫ペダル*

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巻島と偶然出会った日から漆馬と巻島は頻繁に会うようになった。









『あのー師匠。』

スミス「何だアーロン?」

『今日なんですけど……高校の先輩、家に泊まっても良いですか?』

スミス「裕介だっけ?あー……良いぞ別に。」

『本当ですか!?ありがとうございます師匠!!大好きです師匠♪やった♪……あっ夕飯も誘いたんですけど…』

スミス「呼べよ……お前の大好きな先輩何だろ?良いよ。」






スミスがそう言えば漆馬は瞳を輝かせスミスに抱き付きありがとうございます♪と言う。今日は腕によりをかけ師匠の好きなもの何でも作ります!!と気合いが入っていた。漆馬は一足先に上がって夕飯の用意と巻島と待ち合わせをしているため帰っていった。検察官のアンバーがちょうどその様子を見ているとスミスの方へ近寄ってきて。











アンバー「ふふっ♪随分と気に入っている様だな?」

スミス「アンバー……まぁな。アーロンは仕事も丁寧で真面目だからな?」

アンバー「丸で親子のようだぞ?」

スミス「俺はそんな歳じゃねーよ。でもまぁ……確かにアーロンは可愛い弟子だからな。」

アンバー「そうだな?ラボでもアーロンは人気だぞ!?たまに作ってくる料理やお菓子は絶品だし気が利いて仕事も速く的確で……何より美人だからな♪」

スミス「フッ♪……確かにそうだな?アーロンは美人だな。」



するとそこに検察官のレイチェルとカーラ、マークが経過を聞きに来た。





カーラ「あら?アンバーと仲良く談笑ですか?」

アンバー「何か可笑しな状況かね?」

レイチェル「そんなこと無いですけど…あっ♪もしかしてアーロンの話ですか?」

スミス「良くわかったな?」

マーク「スミスの会話に出てくる友人はラボ以外に少ないですからね?」

スミス「……俺にだって友達くらいいるさ…」





そう言うスミスにアンバーは腹を抱え笑っていた。




アンバー「今日な?アーロンが日本の高校の先輩を家に泊めても良いかって話をしていて今日はその子がスミスの家に来るそうだ。」

レイチェル「え〜良くオッケーしましたね?」

カーラ「どういう心境の変化ですか?」

マーク「でもスミスはアーロンに甘いですからね!?」

スミス「………うるさい。俺だって大人なんだよ。」





アーロンのためかとアンバー達は微笑ましい光景に笑みを浮かべた。
















━━━━━━━………















『裕さーん;!!ごめん。待った?』

巻島「おー漆馬。今来たところッショ。」



なら良かったと言う漆馬。今日は漆馬の所にユウハンヲご馳走になって泊まってインターハイのDVDを見る約束をしていた。そして次の日は山に登りにいく約束をしているのだ。巻島が来てからと言うもの……漆馬の生活は一段と変わった。スミスの好きなものを買うと家に帰り料理を始める。












『裕さん好き嫌いあったっけ?』

巻島「特には無いッショ。」

『んじゃ♪俺、はりきっちゃお♪裕さんに旨いもん食わせるから。あと良かったらサラダとか盛り付けてくれない?』

巻島「そんくれーなら出来るッショ。」



漆馬が料理を作っている間、巻島は言われたとおりサラダを作る。レタスにトマト…胡瓜、コーンを綺麗に盛ると漆馬が上手いね♪と誉めた。すると漆馬に電話がかかってきて出るとどうやらスミスだったらしく。今から帰るとの事だった。





━━━━━━…………






『良い時間だな♪えーっとグラタンはもう少ししたら…後は鶏肉焼いて……スープやるか♪裕さん、余ったコーン頂戴♪あと玉ねぎスライスして♪俺は他のをやるから♪』




漆馬に言われたとおり玉ねぎを切ると漆馬が作っていたスープに入れ、ベーコン、マッシュルーム、コーンを入れ味を整えていた。




『裕さん!?味見♪』


巻島「おぉ;っ───……うまいッショ♪」

『よっしゃ♪んじゃスープは終わりグラタンを入れて…裕さんサラダとか出来たものテーブルに運んで♪』






漆馬に言われ出来たものをテーブルに運んでいると家のドアが開き家主であるスミスが帰ってきた。





巻島「あっ;どうもお邪魔してます;」

スミス「えーっとユウスケ…?だっけ。初めましてスミス.ガルシアです。よろしく」

巻島「はっ;初めまして巻島裕介です。こちらこそよろしくお願いします;。」





緊張ぎみに挨拶をする巻島にスミスはクスリと笑う。そして




スミス「アーロン、帰ったぞ。」

『あー師匠おかえりなさい。もう少しで出来るんで先に飲んでて下さい!!』


スミス「だそうだ裕介。先に一杯やろうじゃないか♪」

巻島「はぁ;」








巻島はスミスに席に案内され、スミスはキッチンにい行きグラスを2つ持ってくると買ってきた赤ワインを注がれる。




スミス「良かったら裕介♪俺の晩酌に付き合ってくれないか?」

巻島「えっと;」

『師匠ーっ!?裕さん未成年だから。』

スミス「お前は平気で飲んじゃないか!?どうた裕介?人生経験で飲んでみないか♪」




それなら一杯だけと巻島はスミスに注いでもらい乾杯すると一口、口に含む……芳醇な葡萄の香りが口に広がり酸味があとから押し寄せる……初めて飲むワインは想像より美味しかった。






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